ココロミにきみ

本と体とプログラミング

2016-01-01から1年間の記事一覧

本 宇宙からみた生命史

「宇宙からみた生命史」小林憲正さん著。 この本を読んで生命史観が確かに変わった。生命そのものは分からないままだけど、それが全体として案外しぶとくて、けっこう宇宙にありそうで、でも一つの種を見るとたやすく滅んでしまう、そういう触感が伝わってき…

映画 この世界の片隅に

映画「この世界の片隅に」 ジブリの「コクリコ坂」の雰囲気に「かぐや姫」のタッチをミックスした感じと言えば良いのか。でも印象は全然違って、主人公の「北条すず」の柔らかさと、世界から5秒くらい遅れたようなリズムが、物語全体のトーンになっている。…

本 世界史としての日本史

「世界史としての日本史」半藤一利さん、出口治明さんの歴史対談。 これは面白くて分かりやすい。分かりやすくて笑いがこみあげてくる。「日本史」という習い方では見えなかったものが「世界史の中の東アジア部門の端っこの島の動き」という視点で見ることで…

本 創造的脱力

「創造的脱力」若新雄純さん著。 NEET株式会社や、鯖江市役所 JK課の発案者と知って、これは読まなくては!と。 著者の問題意識は、現在のよく出来上がった(そして硬くなった)組織に、少しだけ「ゆるいコミュニケーション」も入れることで、私たちが求めて…

映画 溺れるナイフ

映画「溺れるナイフ」を観た。久しぶりに”映画”を観た。 小松奈菜さん演じる、東京でモデルをやってた夏芽が転校してきて、菅田将暉さん演じるコウは窓際に座って外を眺めているようなクラスメイト。 出会ってすぐ惹かれあう二人。夏芽がコウを追いかけ、コ…

本 生きていてもいいような気がしてくる119の名案

「生きていてもいいような気がしてくる119の名案」下田美咲さん著。 名案とそれを濃縮した名言がさらにいい。 ・色気とは、髪の毛に宿るもの。 ・人間関係は、スーパー生もの。常に時価。 ・恋愛している人のアプローチなんて、もれなくキモイものだよ! 生…

本 ことばを鍛えるイギリスの学校

「ことばを鍛えるイギリスの学校」山本麻子さん著。 イギリスの国家戦略としての自国民の「英語を鍛えること・脳みその鍛え方」がよくわかる。こんな鍛えられ方をしてる国の人たちと特に政治で競って勝てるわけがない。 ことばを鍛えるイギリスの学校――国語…

本 やっぱりあきらめられない民主主義

「やっぱりあきらめられない民主主義」内田樹さん、平川克美さん、奈須りえさん対談。 民主主義は手段の一つでありそれ自体が目標ではない、というのが新鮮だった。それ自体がゴールのように考えて、それが何であるかについて自分が思考停止していたことがよ…

本 システム感情片付け術

小笠原和葉さん著「システム感情片付け術」 理系ボディーワーカーが教える"安心" システム感情片付け術 作者: 小笠原和葉,伊東昌美 出版社/メーカー: 株式会社 日貿出版社 発売日: 2016/05/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る …

本 さよならインターネット

「さよならインターネット」家入一真さん著。 家入さんが、ネットサービス提供者として関わってきた、個人的なインターネット情緒史がそのままネットの歴史になっている本。タイトルからどういう話なんだろう?と興味を持って読んだら、なるほどインターネッ…

本 養老孟司の人生論

「養老孟司の人生論」 養老さんのように東大の医学部の教授になり、好きな虫取りをして、鎌倉に住み、本も売れて…という人が一言で言うなら「自分の人生は所を得なかった」という感想を持っている。 養老孟司の人生論 作者: 養老孟司 出版社/メーカー: PHP研…

映画 永い言い訳

西川美和監督の映画「永い言い訳」を見てきた。 主役の本木さんの顔が状況に応じて本当に老けて見えたり、生きることを取り戻して若返ったりと印象的だった。 大事な人との関係がどうしようもなくなって、無意識に感覚を麻痺させることでその状況を耐えてる…

本 勝ち続ける意志力

プロゲーマーの梅原さん著「勝ち続ける意志力」 梅原さんがゲームを始めてチャンピオンになって、ずっと勝ち続けて神と呼ばれるようになるなかで得た、”勝つことと、勝ち続けることの違い”が面白かった。 普通の人からしたら、勝つことだけでもすごいことな…

本 悩みどころと逃げどころ

格闘ゲームの神、梅原大吾さんと社会派ブロガーのちきりんさんが「いい人生とは何か?」を巡って対談。 梅原さんは子供のときから自分で0から考えることが好きで、本質的な疑問を持っていたため学校教育には馴染まず、格闘ゲームの道で若くして世界一となっ…

映画 聲の形

映画「聲の形」を見た。 ガキ大将だった将也と、耳の聞こえない硝子が出会い、お互いや、周りの友人関係を通じて成長していく。 この映画では、耳が聞こえないことは、人と人とが分かり合いたいときの障害の一つに過ぎないことが普通に描かれている。ただ、…

映画 君の名は

「君の名は」を見にいく。夜空の絵が綺麗でRADWIMPSの曲がすごく合っていた。ただ、感動してる人たちの気持ちがイマイチ分からなかった。年代的に主人公たちの世界から離れてしまっただけかもしれないけど、きっと求めるものが違った。 僕は従来の意味での「…

映画 レッドタートル

スタジオジブリの最新作「レッドタートル」を観てきた。セリフが一切なく、絵だけの映画。ちょっとでも興味のある人は誰の感想も知らずにまず観たほうがいい。言葉がない分、他人の言葉の視点からしか見れなくなる。観た後でジブリの雑誌「熱風2016年9月号」…

本 内田樹の生存戦略

内田樹さんが雑誌GQで連載してるQ&Aの書籍化。雑誌の連載だけあって、一気によまずにちょっとずつ日を開けてよむといい感じ。内田さんがよく話題にする、大学でレポートの提出期限を過ぎた生徒の話が気になった。 * * * * * * * * * 消費者の行動…

本 人は皮膚から癒される

山口創さん著「人は皮膚から癒される」 多くの人が触れ合うことは大事なのを知ってるけど、その具体的な効果と理由を科学をベースに柔かな文体で伝えてくれて、触れたくなる。 著者曰く、愛情を持って親しい人に触れるとその人の肌が暖かくなる。そうすると…

本 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代

今週のお題「プレゼントしたい本」 仕事でモヤモヤした思いを抱えている同僚Aに、この本から得たことを伝えた。Aはつねに回りの困ってる人の力になろうとする「与える人」だった。みんなその人がいないと仕事が回らないことを知っている。でもAは「私はこの…

本 筋膜リセット

「筋膜リセット」磯崎さん著。 これ、効くわ。テニスボール2個を肩甲骨の間や、骨盤の下において仰向けになってグリグリ動くとイタ気持ちいい!グリグリ10分やったら確かに股関節がいつもより開く。 * * * * * * * * * * お尻の一つ内側の筋肉…

本 困難な結婚

内田樹さん著「困難な結婚」 よかった。内田さん曰く「結婚は古くからある、人類が生きて行くための制度であるから、誰でも出来るように制度設計されているハズだ」と。さらにご自身の結婚・子育ての経験からの結婚&結婚生活論。 困難な結婚 作者: 内田樹 …

カラオケの「ラララ〜♪」の良さ

竹内マリアさんの「駅」を歌ってるときに、「ラララ〜♪」の良さに初めて気づいた。 いままで「ラララ〜♪」のパートは「歌詞がない=意味がない」と思って、そのパートに入ると演奏停止をしていた。でもそんな無駄なものが歌に入ってるわけもなく。 この「駅…

本 混ぜる教育

「混ぜる教育」副題:立命館アジア太平洋大学、APUの秘密 これは面白い。大分県の別府に2000年に開学した、50カ国以上からの留学生が50%、教員も外国人が50%である大学、APUの話。 混ぜる教育 作者: 崎谷実穂,柳瀬博一,糸井重里 出版社/メーカー: 日経BP社…

本 働く君に伝えたい「お金」の教養

出口治明さん著。 社会人ビギナーのためのお金の教科書。使い方、貯め方、投資の仕方など、良くあるといえばよくあるテーマだが、先行きの不安を煽り立てず、データを元に自分に出来ることに着目させる所はどんな世代の社会人にも勉強になる。例えば年金も世…

本 天使の棺

「天使の棺」村山由佳さん著。 時間を忘れて読んでしまう。恋愛小説としても面白いのだけど、それぞれの人の居場所の作り方の自由さを謳ってる所が今に合ってる。自分が傷ついていることにすら気づかないくらい傷ついた中学生(と小学生)が、初めて信頼でき…

本 疲れない脳をつくる生活習慣

「疲れない脳をつくる生活習慣」石川善樹さん著。 ・人間が一日に使える意思決定の量は決まっている ・脳は鍛えられる(物理的に変性していく) 石川さんの本は分かりやすくて面白い。ご専門である医学の最先端と、私たちの日常をつないでくれる得難い書き手…

泡泡会

「泡泡会」では普通の食器用洗剤を泡ボトル(100円ショップ)に替えることがオススメされている。 我々の研究では食器洗剤の泡一回分は写真半分の量の1gで良いことが分かっている。 応用としてシャンプーも泡シャンプーが使いやすい。ただし、適量が依然不…

エレキを買う fender st50

家で思い切り弾くために、エレキも買う。 「fender st50」 初心者向きらしい。最初の印象を買いておく。 重い アコギにくらべ 弦の張りは緩い Fの壁も超える ペグの間が狭くて回しづらい 弦がどんどん伸びる Fender Starcaster 家でピックでジャカジャカ弾い…

本 為末大の未来対談

「為末大の未来対談」なんとなく読み始めてみればオタカラ。 「10年後の未来(2025年想定)に、人工知能やビックデータがどう日常に使われて、人間はどうしてるか?」と為末さんがyahooの安宅さんに聞く。 為末大の未来対談―僕たちの可能性ととりあえずの限界…