本
座禅でお世話になったお寺の大掃除のために、高知から大阪に一泊2日で行ってきました 奈良は生駒で関わったフリースクールにも2ヶ月に一度ぐらいお手伝いに行っています 地域おこし協力隊という薄給の身ですが(笑)、お金と時間の使い所はここだと何かが…
「学者は語れない儲かる里山資本テクニック」横石知二さん著 現役の地域おこし協力隊として働いている今、この人の本を再読しようと思った * * * 横石さんは、「地域おこし」はそこに住む全世代の人に、「役割」と「出番」を与えることだという 筆者が作…
「僕の妻は発達障害」ナナトエリさん、亀山聡さん著 読み始めたのは当時付き合ってた人が、漫画に出てくる「知花さん」に似ていたから 初対面の印象は「できる社会人!」だったのが、付き合い始めてみたら、子どものように何にでも興味を示したり、なんでも…
「かがみの孤城」辻村深月さん著 を読みました 学校に行けなくなった、中1のこころ(主人公)が鏡の中の世界に招かれるお話です 伏線がどんどん回収されていく構成も面白いのですが、「学校に行けなくなった子の毎日の気持ち」がグサっと来ました 学校に行…
「私たちはAIを信頼できるか」インタビューと座談会 今まで「スマートシティ」や「メタバース」という言葉を単に「便利な街」とか「VRの世界」と思ってたけどそうではなく、「AIが全てをコントロールして効率的に動く」街なり世界の話だということを知った …
「本好きの下剋上」 香月美夜さん著 転生ものの小説では、もしかして一番人気じゃなかろうか? * * * この作者の面白さは、主人公の「マイン」が ・本好き(転生前の世界と同じ) ・体が虚弱(理由となるもう一つの設定はある) ・平民と貴族と魔法がある…
「寝ても覚めてもアザラシ救助隊」岡崎雅子さん著 「アザラシ推し!」を、人生を捧げて体現している著者 子どものときにアザラシが好きになり、アザラシのそばで生きるを自分の定めとして、獣医になり、北海道のとっかりセンターで働く アザラシが恋愛をした…
「計算する生命」森田真生さん著 個人的に大学の数学と物理で躓いたクチなんだけど、その理由がよくわかった ・高校までの数学は18Cまでの体系で、「直観」でわかるもの(それでも難しいが!) ・大学からの数学は19C以降のもので、「直観できない概念による…
「わたし、解体はじめました」 畠山千春さん著 筆者は鶏を絞めて食べるワークショップを開催しているのだが、初めて自分で絞めて食べたときに「その鶏が自分の体の一部になった感覚」があったという そして自分の一部になるのだから「幸せに生きてきた鶏を食…
「山と獣と肉と皮」繁延あづささん著 猟師ではない著者が、引越し先の長崎のご近所にいた派手なおじさん(あとで猟師と分かる)に挨拶したことから始まった混迷の旅 著者はシシ肉を毎週のようにもらようになり、猟に同行し、狩猟の瞬間や解体、腐敗、皮鞣し…
「けもの道の歩き方」千松信也さん著 知らないことでいっぱいなんだが、11月中旬は「クヌギ、コナラ」のドングリが落ちて、そのあと「カシ」のドングリが落ちてくるそうだ ドングリの好きなイノシシは、各ドングリの旬(メインで落ちる木)を求めて通る道を…
「山奥ニートやってます」石井あらたさん著 本によると、著者たちは、和歌山の超山奥で廃校となった小学校を無料のシェアハウスとして貸してもらって、現在15人で共同生活をしている 食費と光熱費で月18000円が各人の負担 その最低限のお金は、貯金を崩した…
「撤退論」内田樹編 日本はこれから歴史的にみて、経済成長ではなく「撤退」局面にあるという認識のもとに集められた寄稿集 * * * そのうちの一つ、イスラム教学者、中田考さんの 1。日本は敗戦処理が終わっていない。旧大日本帝国のときに領地とした国…
今回は完全に自分ようのメモです 狩猟に興味が出てきて、県の狩猟講習会に出ようという状態です もし同じような立場の人でしたら、参考になるリンクを * * * 1。大日本猟友会 大日本猟友会 猟師になると、それぞれの免許(銃・罠・網)ごとに、毎年この…
「13歳からの地政学」田中孝幸さん著 ある国の「場所性」の視点を教えてもらったのは、目ウロコだった * * * たとえば、「中国が南シナ海あたりで軍艦をチラつかせてるニュース」を知ってる人も多いと思うけど、それはなぜなんだろう? 今まで気にした…
「水の未来」フレッド・ピアスさん著 これからの世界は水不足になっていくのだろうか? 水の豊富な日本にいると想像しにくいのだが、 世界の多くの地域で、「緑の革命*」以後、・・・中略・・・川の水が無くなったり足りなくなったりしたので、地下に何千年…
「成功するシステム開発は裁判に学べ!」細川義洋さん著 個人的にはとても面白かったが、業務システムを開発するベンダーの社員か、発注会社の担当者にならないと関係ない本なので、面白い部分を紹介 * * * プログラミングを含むシステムの納入は、普通の…
「綿谷さんの友だち」大島千春さん著 主人公の綿谷さんは言葉の裏の意味や、空気を読ま(め)ない高校3年生 高2まではきっと無視やいじめを受けてきた彼女だが、山岸さんという同級生が隣の席になったことで世界が変わっていく * * * 山岸さんは、綿谷さん…
「その農地、私が買います」 高橋久美子さん著 「農業をやってみたい」という人は自分も含めて多いと思うのだけど、実際に土地を借りるor買おうと行動し始めると、どういう問題と直面するのか?ということを教えてくれる 農業をすることと例えば会社で働くこ…
「Beasters」板垣巴留さん著 (妄想インタビュー) え、この漫画を描こうと思った理由ですか? それはやっぱり、主人公の灰色オオカミのレゴシ君を描きたかったからです あの、後輩にいたんですよ 背が高くて、なんかいいもの持ってて、表舞台に立っても映え…
「リバーエンド・カフェ」たなか亜希夫さん著 (ネタバレありです) 石巻の川のほとりにあるリバーエンドカフェ、そこに高校生の女の子サキが通うようになる サキは東日本大震災に小学生のとき遭遇する 詳しくは語られないがおそらく両親を失い、自分の感情…
先日の日本辺境論の感想(再読)では、啐啄の機に興味が湧いたという話をした 今日はその具体的な自分の経験を描いてみたいと思う それは『風の谷のナウシカ』の魅力にもつながる * * * 日本が辺境にあることが、なぜ啐啄の機の話につながるかを改めて考…
「日本辺境論」内田樹さん著 旅行にでるたびに読む本(旅行カバンにいれっぱ) あまりにテーマが大きいので、その時の自分に合ったところだけが響く * * * この本の大きな仮説は、「日本が地理的な辺境にあり、中国という大きくて発達した国が2千年以上…
「他者の靴を履く」ブレディみかこさん著 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーに出てくる、著者の息子さんが学校の授業で習った、「エンパシー(empathy)= 他人の靴を履いてみること」という表現を使ったことが、読者の興味を引き起こし、その解説…
「空想教室」植松努さん著 やりたいことがあったら、何かを成し遂げた人に相談すること ・・・という著者の話は納得 それをやったことない人や、挑戦することから逃げてる人は、自分が逃げてることを認めたくないために、「お前には無理だ」と言ってくる、と…
「海をあげる」上間陽子さん著 作者の離婚にまつわる話から始まり、友人、妹、娘、家族の話、沖縄の十代で風俗を仕事にする女の子たちへのインタビュー、基地の問題、海へと話は連なっていく バラバラのテーマに見えて、そこには何かが一貫しているように感…
コロナになってからか、podcastを聞くようになり今日も新しいのを友達からオススメされて良かったので、いくつかごしょうかーい 知ってる人も多いんじゃないかと思うけど、「歴史を面白く学ぶコテンラジオ (COTEN RADIO)」 podcastranking.jp 210話ぐらい…
「武道論」内田樹さん著 個人的な話だけど、毎日のように神社にお参りし、週に一度お寺に通っている鳥居をくぐるとき、山門をまたぐときに、なにかしらの挨拶をどこともない空間に向かってしている 人によっては「そんなの非合理的!」って言うと思うし、か…
「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」川内有緒さん著 美術の見方が変わる本です * * * 目の見えない人が、美術館で何を楽しむのだろう? そりゃ、まずは同行者の説明を聞くだろうよ 例えば、「大きさは2mくらいの絵で、女の人が5、6人いて、鋤…
「妻のトリセツ」黒川伊保子さん著 著者曰く、女性の話は常に A. 心の通信網 B. 事実の通信網 の二本立てであり 男性は、A. の心(感情)の肯定したあとにB. の話を始めることで、(男性にとって)意味不明だった争いが減る ・・・0にはならない Bから始め…