ココロミにきみ

本と体とプログラミング

2018-01-01から1年間の記事一覧

本 猫も老人も、役立たずでけっこう

「猫も老人も、役立たずでけっこう」養老孟司さん著 養老さんの言葉はいつもよく分からない。いつかわかるようになることを楽しみにして、言葉のシャワーとして浴びている。 * * * 朝、起きたときに「私が昨日と同じ私である」という意識の働きは(養老さ…

本 不便益という発想~ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも 行き詰まりを感じているなら、 不便をとり入れてみてはどうですか?

「不便益という発想」川上浩司さん著 ” 遠足のおやつは300円まで ” というルールの存在は、子ども心に工夫したり、考えたりして、楽しい記憶として残っている人は多いと思う。逆に " お菓子は幾らでもOK " だったら、特に楽しくもなく記憶に残っていなかった…

キャンドル・ホルダー・ムーミン

「キャンドル・ホルダー・ムーミン」 ロウソクの熱い空気がファンにあたって、キラキラしながらムーミンたちが回るおもちゃ。部屋の空気が揺れるとそれだけで早さが変わる。 綺麗で面白いのになかなか売ってなくて手に入れるのに難儀した。ムーミンショップ…

本 声をかける

「声をかける」高石宏輔さん著 道ゆく女の人に声をかける。自分がどう思われるかが怖くて声がかけられない。声をかけても無視される、拒絶される、たまに返事がくる。自意識過剰であればあるほど上手くいかない。機械のように応答ゲームをするほうが上手くい…

本 パパは脳研究者

「パパは脳研究者」池谷裕二さん著 この本の一番素敵なところは、池谷さんが「楽しんで・喜んで」子育てをしている所。我が子があれやこれや出来るようになる、親としての喜びとともに、人間が発達していく様を身近で観察できる、科学者としての喜びに溢れて…

本 美内すずえ対談集 見えない力

本 「美内すずえ対談集 見えない力」 ガラスの仮面の作者、美内すずえさんと、能楽師、武術家、物理学者の対談 人間の営みの限界は、つねに現代の科学の外側にあることを知った。美内さん自身が連載の中でその存在を実感したからこそ、人間の定義を広げる御…

本 サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい

「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」三戸政和さん著 中小企業の事業継承(個人M&A)と業務改善を通じて、「役員報酬」と会社という「箱」の売買で老後の資金を稼ごうという指南本。おもに大企業のサラリーマンで、マネージメント業務の経験者…

本 異教の隣人

「異教の隣人」釈撤宗さん他 日本で活動している数多の宗教の現場を取材したユニークな連載本。 * * * 前文の釈撤宗先生による「宗教の場の存在意義」の話がまず面白い。 宗教の場は、たんにそこで宗教の儀式が行われるのではなく、ご飯を一緒に作って食…

本 機械学習と深層学習 Pythonによるシミュレーション

「機械学習と深層学習 Pythonによるシミュレーション」 機械学習のライブラリを使わずに、シンプルなモデルを実際に作って学ぶ本。機械学習系を根本的に理解するのに最適。この本で概念の基本形を身につけて、実地で理論を自分で応用するのが黄金パターン。…

本 ある男

「ある男」平野啓一郎さん著 いっとき同じ時を過ごした人の、その未来が余韻の中に消えて行く様が心地よかった。丸みを帯びた恋心がやんわりと伝わり、青年の激しい熱情ではなく、中年の抱えたものが多い人生にほんのりと寄り添う感じ。 そうやって色々なモ…

本 月曜断食

「月曜断食」関口賢さん著(今週のお題「読書の秋」) タイトルがいい。以前、週末断食がはやったけど、週末を断食に使ってしまうと友達とご飯にいけないという問題があった。 もっとも、この「月曜断食」も日曜の夜から軽めにしておけというのはある。要は…

本 心の扉を開く

「心の扉を開く」河合隼雄さん著 今週のお題「読書の秋」にぴったり。 * * * ユング心理学をベースに、自分の ” 心 ” を理解していくための本を紹介する本。 たとえば村上春樹さんや吉本ばななさんの小説が ” 何を書いてるのか ” が 、この本を読んでいく…

本 ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。

「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」幡野広志さん著 今週のお題「読書の秋」 * * * 著者は血液のがんを抱えており、幼い我が子に残せることはなにか?と考えたものが、ここに記されている。 これはもう、至言だと思うのだけど、 「 子どもがそ…

本  いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書

「いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書」by 水野学さん 著者は ” くまモン ” をデザインした人 くまモン - Wikipedia * * * 仕事の流れは極力パターン化してエネルギーを節約し、” クリエイティブ ” に全てを注ぎ込むやり方を説く * *…

本 バカのものさし

「バカのものさし」養老孟司さん著 子どもたちの疑問に養老さんが手加減なしで答える。子どもの視点(成長度合い)って年齢だけじゃなくて、人によって全然違うんだなと変に発見。 質問するような子たちは頭でっかちで、体を動かすのが下手なのがわかる。養…

本 農家が教える 軽トラ&バックホー: 使いこなし方、選び方

本「農家が教える 軽トラ&バックホー: 使いこなし方、選び方」農山漁村文化協会 * * * DIY好きの人におすすめ。 軽トラとショベルカーの選び方、その使い方、工夫の実例、土の掘り方、固め方などなど、農業に関連する分野の「まずこれ一冊!」的なムック…

本  できる人はなぜ、本屋で待ち合わせをするのか?

「 できる人はなぜ、本屋で待ち合わせをするのか? 」臼井由妃さん著 できる先輩からアドバイスをたくさんもらった感じ。タイトルでもある「本屋で待ち合わせをする」というのはすごくいい方法だった。なんででしょう? * * * お礼メールは12時間以内に出…

本 こころと脳の対話

「こころと脳の対話」河合隼雄さん、茂木健一郎さん対談 個人的な経験だけど、ひどい夢を見る人がいる。あまりにも辛い夢で朝起きたときには疲れ果てて、その日はもう何もできなかったりする。座禅をしたり心を落ち着けることができると、悪夢が減って日常生…

本 すいません、ほぼ日の経営

「すいません、ほぼ日の経営」 糸井重里さんインタビュー by 川島蓉子さん * * * もし、自分がほぼ日の社員だったら、どういう毎日になるんだろう? 企画はプレゼンする必要はないけど、「これがやりたい!」を話して、周りの社員がどんどん興味を持って…

本 スモー・スタート あえて小さく始めよう

「スモー・スタート あえて小さく始めよう」水代優さん著 起業の際に小さく始めることがいいという教え、の主題は置いといて、著者の日常でどういうことを気をつけているかの小さい話が面白かった。 一日1回は、「今はそうでもないけれど、将来、絶対に大事…

「カオナシ」は顔を無くした「でいたらぼっち」だった

「もののけ姫」に出てくる「シシガミ様」こと「でいたらぼっち」の首を刎ねられた姿が、「千と千尋の神隠し」の「カオナシ」であることに気づいた(勝手に)。 「でいたらぼっち」が首を刎ねられ、コントロールを失って周り中の生命を吸い取り巨大化していく…

本 吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる

「吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる」吉本ばななさん著 * * * 「断り方」がとても参考になる。 たとえば「お金もないし、今日泊めてくれ。泊めてくれないと自殺する」と言ってくる友だちや知人が現れた時。断ったらその人は本当に自殺するかもし…

AI vs 教科書が読めない子どもたち

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」新井紀子さん著 科学者の本気に感動した本。 * * * 著者が行なった日本の中高生に25000人に行ったテストの結果から、高校2年生で、教科書の文章の言葉の対応関係が分からない生徒が2割いることがわかる。 たとえば…

本 初心者のためのPython活用術

「初心者のためのPython活用術」 情報密度がえらく高い本。Pythonを始めたい人と、独学で学びつつあって視野を広げたい人にオススメ。Pythonにはどんなライブラリがあって、それを使ってどんなことが出来るかを、実稼働のプログラミングとビジュアルで網羅し…

「アートクレイシルバー」と「スワロフスキー」でアクセサリDIY

「アートクレイシルバー」と「スワロフスキー」でアクセサリを作るDIYのコツ *night princess 出来上がりは親指の爪くらいなんだけど、綺麗に作るのは本当に難しい アートクレイが、指や作業台について乾いて無駄になっていく・・・ いくつか失敗して、型を…

本「騎士団長殺し」2回目

「騎士団長殺し」村上春樹さん著。 一年前ぶりの2回目を読む。読んだ人が思うであろう疑問を考えてみる。 * * * 「イデア」の騎士団長の話し方が、相手が一人でも常に「諸君」であることは個人的にしっくりくるようになった。世界の捉え方は、単数ではな…

村上春樹さんの小説は無意識や体に向けて作られてるんじゃないか?

村上春樹さんは小説を、実は人間の意識に向けてではなく、無意識や体に向けて作っているんじゃないか?ということが言いたい。 * * * 村上春樹さんの小説は、2つのレベルで意味を含んでると勝手に思っている。 ・一つは、ストーリーや物語として言葉で説…

本 燃える波

女の自立と男の自立について書かれた本の感想。 #わたしの自立 Sponsored by CHINTAI 「燃える波」村山由佳さん著 最近読んだ村山さんの作品で久しぶりに読後感がハッピーだった。間違ってない選択肢をきちんと主人公たちが選び続けて、ある境地にたどり着…

本 佐藤可士和の新しいルールづくり

「佐藤可士和の新しいルールづくり」佐藤可士和さん、齋藤孝さん対談 ピカソとかモネとかセザンヌとかの絵は、彼らが絵がとても上手だから有名で残っているのだと思っていた。それは間違いではなかったけど、ある時気づいた。 いま絵が有名で残っている人の…

本 凹んだココロをカラダから整える46の養生訓

「凹んだココロをカラダから整える46の養生訓」鍼灸師の若林理砂さん著 以前、著者の「安心のペットボトル温灸」を読んで実際に自分でも対処療法的にペットボトル温灸を試したことがあって、これはいいなと。 若林さんの素晴らしいところは、東洋医学をポ…