ココロミにきみ

本と体とプログラミング

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

本 人をつくる読書術

「人をつくる読書術」佐藤優さん著 この本で逆に思ったのは、人をつくるのは本よりもまず、人との出会いであると 著者の場合は、親にはじまり、教会の牧師さんや、塾の講師、失意の赴任先のイギリスの古書店主など、その時に応じた出会いがあり、悩みや疑問…

本 WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜

「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜」佐渡島庸平さん著 現代人の ” 不安 ” と ” 情報の爆発 ” に対して、「コミュニティを作り出す」という方法で解決をはかり、また、その「コミュニティ」はどういうル…

本 中の人などいない

「中の人などいない」浅生鴨さん著 鴨さんを尊敬してしまった 目的地があると迷う人(@本人談)なのに、新しい道を自分で切り開いていく嗅覚と覚悟が補って余りある * * * 鴨さんは、勝手に会社(NHK)でツイッターの非公式アカウント@NHK_PRを始めて、…

本 悪人正機

本 「悪人正機」語り:吉本隆明さん 聞き:糸井重里さん * * * 糸井さんは、吉本さんから多くのことを学んだと常日頃言っていて、僕はその糸井さんの言葉を「ほぼ日」を通じてここ十数年毎日のようにあびてきた しかし勝手な自称孫弟子と言っても、吉本さ…

本 神は詳細に宿る 感想5

「神は詳細に宿る」養老孟司さん著 感想5 普通私たちが考えている、事実とそれに対するリアクションとしての行動は、例えば 「A.彼はウソをつく(だから悪いやつ) → C.私は彼を非難する」 という反射的な行動が多いと思う 著者は、AとCの間に隠れている「B…

本 神は詳細に宿る 感想4

「神は詳細に宿る」養老孟司さん著 感想4 今の日本に生きていて、なんとなく ” 行き詰まり感 ” を感じる グローバル化やAI化や人口減で、社会と自分の人生の先行きが分からないこと、自分の加齢など漠然とした理由ならあげられるが、その根本の視点を養老さ…

本 神は詳細に宿る 感想3

「神は詳細に宿る」養老孟司さん著 感想3 養老さん曰く ヒトが使う情報系には2つある 遺伝系と神経系 言われてみるまで気づかなかった とくに神経系が情報を扱っていると意識していなかった 自分の言葉で言い換えると、 ・化学物質による「情報」の保存を…

本 神は詳細に宿る 感想2

「神は詳細に宿る」養老孟司さん著 感想2 * * * もし「今から『情報』を定義してください」と言われたらどう言えるだろう? ①物事の属性の一つ、②見えないもの、③抽象化したもの・・・(今ひとつ) そこに養老さんはこれ以上ない明快な定義を言う 時を経…

本 神は詳細に宿る 感想1

「神は詳細に宿る」養老孟司さん著 養老さんの言葉に「え!?」と「なるほど〜」があまりに多かったので、数回に分けて感想を書く。 * * * 曰く、19世紀までは「情報」という言葉(定義)がなかったと。 たしかに「情報」は、明治の頃に輸入された概念に…