ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 疲れない脳をつくる生活習慣

「疲れない脳をつくる生活習慣」石川善樹さん著。

・人間が一日に使える意思決定の量は決まっている

・脳は鍛えられる(物理的に変性していく)

 石川さんの本は分かりやすくて面白い。ご専門である医学の最先端と、私たちの日常をつないでくれる得難い書き手。

 勝手に副題「臓器としての『私の脳』に最高のパフォーマンスを発揮させる『ワタシ』ができることの全て。その『ワタシ』って誰?(笑)」

脳のために、「6時間ではなく7時間の睡眠、寝る前の習慣、朝起きてすること。カフェインや血糖値のコントロール。運動、ストレッチ、普段の姿勢、そして呼吸。最後に、脳を集中するパターンを習慣づける瞑想。」

昔からある生活の知恵や養生訓に科学的根拠を与えて食べやすくしてくれた。やり方は「考え方を変えるのではなく、何に意識を注目させるかを変える」。これは変化を嫌う自分の脳を上手に騙して、少しずつ自分を変えていく一番の方法だと。何気に「自分って何?」という定義への揺さぶりも面白い。

 

この本に載ってることを全て習慣化して、意識せずとも実践できるようになったら、脳が疲れなくなって、いつでもウキウキして毎日が過ごせるようになるそうな。たしかに石川さんの写真を見るといつもワクワクした顔をしている。かくありたい。


蛇足ながら脳が疲れるって具体的にどうゆうことなんだろう。パソコンを一日使うと一時メモリがクズデータでいっぱいになって、動きが悪くなる感じなんだろうか?寝るっていうのは、脳の神経の回路を鎮めることなんだろうか。


さらに最近の脳の本を見ると、私たちが認識できる脳の活動の割合って、海に浮かぶ氷山の一角だと書かれている。しかも意志より先に動き出してるって言うし。

この本を読んで実行する主体のワタシと、受け手のワタシって一緒じゃない気がする。