ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 働く君に伝えたい「お金」の教養

出口治明さん著。

社会人ビギナーのためのお金の教科書。使い方、貯め方、投資の仕方など、良くあるといえばよくあるテーマだが、先行きの不安を煽り立てず、データを元に自分に出来ることに着目させる所はどんな世代の社会人にも勉強になる。例えば年金も世代間格差はあれど、払った額の2倍もらえるという事実をちゃんと見つめようと。

そういう情報を元にちゃんと自分で考えるのと同時に、あまり人生を計画立ててもしょうがないよね?、好きになっちゃったら後先考えずに結婚すればいいじゃん的なスタンスは個人的には大好き。老後の不安のために若いうちから貯めまくってもそれまでに死んじゃうことだってあるんだし、今を楽しむことも同時にねって。

少し疑問なのが、この本がターゲットにしている人たちは本当にこれを読むんだろうか?読んだとして、自分で考えるようになるんだろうか?知識から実践まで全部はカバーできないにせよ、著者の求めていることと本の内容が若干ずれた気がしてもったいない読後感。