ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代

今週のお題「プレゼントしたい本」

仕事でモヤモヤした思いを抱えている同僚Aに、この本から得たことを伝えた。Aはつねに回りの困ってる人の力になろうとする「与える人」だった。みんなその人がいないと仕事が回らないことを知っている。でもAは「私はこの仕事でいいのだろうか?」とずっと悩んでいた。

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

 

 Aは今は間接部門で働いているが、以前はお客さんに直接接する現場で働いていた。以前の仕事のほうが楽しかったらしい。

本によると「与える人」のあり方は二分され、「与えすぎて燃え尽き症候群になってしまう人」と、「自分にも与えてどんどん大きな存在になっていく人」に分かれると。

Aはおそらく前者に近い状態なんだろうと。その理由は「与える人」であるAが、一番与えたいモノが今の間接部門では「他人に与えられず」、さらにその結果「与える人」が一番の報酬と感じる直接的な「感謝」が得られないからじゃないかと。

 

Aの仕事へのモヤモヤが解消されてほしい。ただ、Aが去ってしまったら、自分も含めて困る人たちがたくさんいる。パンドラの箱を開けてしまったかもしれないけれど、この本の趣旨によれば相手の一番の希望を叶えるように手伝い「与える」ことが、大きく巡って全体の良い状態を作ると。

職場に数少ない大切な「与える人」がダメになってしまわないように、ちょっとだけ自分がお手伝いする「与える人」になるための本でもある。