2017-01-01から1年間の記事一覧
『「他人」の壁』養老孟司さん、名越康文さん対談。 この手の本はさらっと読めばさらっと流れるし、ノートに書き写して読むと壁にたくさんぶちあたる。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *…
「生存教室」内田樹さん、光岡秀稔さん対談。「荒天の武学」に続く第二弾。漫画「暗殺教室」を読んでということからこの題名になっている。 弱者が日常生活のなかで生き残る術を高めたい内田さんと、殺るか殺られるかの関係のなかでしか手に入らない強者の世…
仕事で自動採点用に、手書き数字の機械学習(AI)の構築にトライしている。その過程で人間の”認識プロセス”に対する理解が深まった。 一桁の数をAIに認識させようと、実際に人間が書いた手書きの数字を読み込ませると、90%の精度でしか認識することが出来な…
「ゆらぐ脳」池谷裕二さん著。 池谷さんは、モノゴトが「わかる」を、これまでの「” 分けて ” わかる」に加えて、「(分けずに)そのままわかる」という方法論を作り出そうとしている。脳の研究者としてもすごい実績を上げているのに、新種の「わかる」を作…
本「騎士団長殺し」村上春樹さん著。 いままでの小説と同じ結末では、あらない。ある種、ノルウェイの森の違った未来がここにあるような気もする。それがいまの村上さんから生まれるものなのだろう。 いったい、まりえはなぜ消えてなくてはいけなかったのか…
本「マインドフルネス最前線」香山リカさん対談集。 読んでみて、マインドフルネスを始めたい、そして出来るなら継続したいと思った。実利的かつ面白かったのは、マインドフルネスや瞑想、ヴィッパサナーを継続すると、遺伝子の発現率が変化することが研究で…
本「コンテンツの秘密」川上量生さん著。 ドワンゴ会長の川上さんが、2年間ジブリの鈴木敏夫さんのカバン持ちをしながら考えたこと。から考えたことを。 コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと (NHK出版新書) 作者: 川上量生 出版社/メーカー: NHK出版 …
「動的平衡」福岡伸一さん著。久しぶりに読み返してみる。 人間の体は固定的なものでは全くなくて、いまこの瞬間も体の中で、タンパク質がものすごい勢いで作られてかつ、ものすごい勢いで壊されている。その、束の間存在するタンパク質が徒然に存在した”効…
「行こう、どこにもなかった方法で」BALMUDAの創業者、寺尾玄さんの半生記。 やっぱり一番ワクワクしたのは”自然な風”の扇風機「The GreenFan」が世にでるところ。創業した会社があと数ヶ月で潰れる状況で、最後にやりたいことをきちんとやろうと温めてたア…
本「フリーライブラリで学ぶ機械学習入門」 勉強会の講義をまとめただけあって、筆者が入門レベルとしてわかってほしいと思ってる所はほぼ分かる(まだ途中読み)。Jupyter notebookを使って順々にスクリプトを自分で動かしていくので、実作業としてもわかり…
本「動物翻訳家」片野ゆかさん著。 半ページでその世界に没頭させる。新たな環境に連れてこられたペンギンの幸せと不安、環境の変化は全然平気だけど群れ内の関係性には悩むチンパンジー。 ペンギンは不安なときは水中に逃げるらしい。群れの一頭が新たなこ…
「できない脳ほど自信過剰」池谷裕二さん著。 いずれにしても、ヒトの知能が礼賛される時代は、そろそろ終焉を告げるでしょう。これは運動能力がたどった経緯とおなじです・・・中略・・・いずれ知能はブランドではなくなるでしょう。人工知能のほうが賢いからです…
「ルールを変える思考法」川上量生さん著。 経歴や仕事の仕方も面白いけど、やっぱり考えが一番面白い。なんで文明が発達して、コンピューターが出て、ネットが出て便利になったはずの社会で、つらい会社勤めになったりしているんだろう?って思ったら、その…
「せいめいのはなし」福岡伸一さん対談集。 お相手は内田樹さん、養老孟司さん、川上弘美さん、朝吹真理子さん。 話してる人自身がほんとに面白いと感じてたのが伝わって来る。内田さんとの対談では、最後には次のような言葉にまで行き着いている。 (内田樹…
pythonを学び始めた。 プログラムは初中級程度で何年も書いてないというレベル。新しいものを始めるときは複数の情報ソースを惜しみなく使うことを最近覚えた。切り口が違うと、著者ごとの前提としている知識の違いもわかり、話が立体的に見えてきて理解が早…
「チームのことだけ、考えた」グループウェアで有名なサイボウズ社長:青野さん著 鎌倉投信の受益者総会で知った青野さん サイボウズが話題を呼んでいるのは、みんなサイボウズのあり方のように「チームで働きたい!」って心から思ってるからじゃないんだろ…
ディープラーニングがビジネスにどう使えるか、のまさに入門書。 A.I.と機械学習とディープラーニングの違いを説明してくれる所から始まる。全体としてとても丁寧な説明で分からないということがない。 googleのトップ技術者たちによる説明と、実際の企業で…
「毎日っていいな」吉本ばななさん著。 ばななさんだけ別なシアワセな世界に生きているんじゃないの?と思うくらい、生きてゆくことを喜んで、楽しそうで、それをちょうどいいサイズで伝えてくる。毎回大事なことだけ伝えて、色気を出したりして余計なことを…
「嫌われる勇気」岸見一郎さん、古賀史健さん著。 嫌われる勇気は言い換えると、起業家マインドになること。 マーケティングをせず、マーケットを創造することだとも言える。 他人の期待を満たすことをやめ、自分の価値観や思うところを突き詰めて仕事をする…
「LIFE SHIFT(ライフシフト)」リンダグラットン、アンドリュースコットさん著。来たる「100年寿命時代の人生のあり方」を真面目に考えた初めての本かな? 寿命が延びたこと、そしてA.I.を含めたテクノロジーの進歩は、これまでの「学ぶ→仕事→引退」パター…
「Raspberry Piではじめるどきどきプログラミング」阿部和広さん他著。 ①格安のマイコン「Raspberry Pi3 」の始め方 ②ラズパイ上で動く、絵によるプログラミング「scratch」の使い方 ③scratchを使ってリアル世界を動かす第一歩、LED点滅プログラミング とい…
「何度でもオールライトと歌え」後藤正文さん著。アジアンカンフージェネレーションのボーカル・・・って知らなかったけど。 新しいものは、最初は見向きもされない。それはなんだってそうだ。ただ、続けることで堰が切られる瞬間ってのが、絶対にやってくる。…
『「超」老人の壁』養老孟司さんと南伸坊さんの対談。 例えばルールの話。障害者施設で19人を殺した犯行を基準にして、普通の人をコントロールしようとすること。これに養老さんは怒っている。 昔はあらゆる現場で、自分の体を張って ” 例外 ” に対処する人…
「イラストで学ぶディープラーニング」山下隆義さん著。 この本はディープラーニング世界の現在の「目次」だと思う。 ”ディープラーニング " とは何か?、その具体的な手法として現時点でどんなものがあり、実用化するときの注意点などが一冊に簡潔にまとめ…
「生産性――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの」伊賀泰代さん著。 生産性が向上することが ” 仕事で成長すること ” という伊賀さんの定義に深く共感。この本を読んですぐ、「生産性を上げるためにキッチンタイマー」を買ったのと、なんで自分は「生産…
「良い質問」をする技術。粟津さん著。 人は質問されたら自動的に考えてしまう脳の癖がある。考えて意識に上る回数が多いことを人はするようになる。だから、他人にも自分にもいつもと違う質問を繰り返ししてあげるだけで、行動が変わっていく。 「良い質問…
「僕たちの居場所論」内田樹さん、平川克美さん、名越康文さんの雑談的おしゃべり。 昔からずっと所を得てない感が消えないので読んだ。 スターウォーズの”Force”の話になる。平川さんは人と話すときに ” Forceというべき強力な何か ” が使えると。それを自…
水野良樹さん著「いきものがたり」 いきものがかりの馴れ初めや、路上ライブ時代、デビュー、曲作りなどなど、ファンにはたまらない内容。 読んでいて不思議だけどなんか納得するのが、いきものメンバーが「その場その時として正しいこと」をしていると周り…
鍼灸師の若林理砂さん著「大人の女におやつはいらない」 現代版「養生訓」。自分は食べ物や生活に気を使う方だとは思ってる…けど、どこかで思考停止というか感覚停止を起こしてる!?というチェックに。 とたとえば本によると、半身浴は体の体質から効かない…
小関さん著「ヒモトレ革命」 この本というか、ヒモを使った体のバランスを深める手法は今年一番のお勧め。 直径6mmのひもが与えるフワッとした触感が、自分の体の存在を主に無意識クンに教えてくれる。そうすると普段使われてない体の部分もよく働くように…