本「コンテンツの秘密」川上量生さん著。
ドワンゴ会長の川上さんが、2年間ジブリの鈴木敏夫さんのカバン持ちをしながら考えたこと。から考えたことを。
コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと (NHK出版新書)
- 作者: 川上量生
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2015/04/10
- メディア: 新書
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人間が良いと思うものは脳内で単純化されて、特徴的な姿になっているハズという著者の結論。そしてそれはAI(機械学習)でコンピューターが認識する”特徴”と似ているものじゃないかと。
これは一時有名になった、googleのAIが何千万枚もの写真(を011100101…化したもの)の特徴を見つけ出し、それを画像化したもの。
これを見たときに人間は ” ネコ ” だと思う。 それもけっこう ” ネコらしいネコ ” だと思うんじゃないだろうか。僕は絵本の100万回生きたねこの主人公を思い出した。この100万回生きたねこは、お話しの良さもさることながら、絵柄が個性的なようでいて、実は ” ネコらしいネコ ” であったことが人気の秘密なんじゃないか。
つまり、AIになにか作りたいもののたくさん(〜何千万枚)の写真を見せて、でてくる ” 特徴的な画像 " を製品デザインにしたら、どれもが人間のおもう " まさにそれ ” を作り出すことが出来るかもしれない。
ああそっか、ビートルズの曲をAIが作ったとか、フェルメールの筆跡で描いた新たな絵が最近ニュースになってたのはこれか。このAI技術が産業分野で一巡したあとに残される ” すべきこと ” ってなんだろう。
AIは既に確立された分野の ” 最高 ” を作り出すわけだから、 ” 分野 ” というものが出来がり次第人間にすることはなくなり、常に新しく作り出す苦しみを ” 全員 ” が味わうようになるんだろうか。