ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 スモー・スタート あえて小さく始めよう

 「スモー・スタート あえて小さく始めよう」水代優さん著

起業の際に小さく始めることがいいという教え、の主題は置いといて、著者の日常でどういうことを気をつけているかの小さい話が面白かった。

一日1回は、「今はそうでもないけれど、将来、絶対に大事になること」を考える時間を確保しています。(本文より)

著者は「重要だけど緊急ではないこと」の処理が上手だなと。「重要で緊急なこと」は誰もがやるけれど、2番手のこの「重要だけど緊急でないこと」を、きちんと時間を作って対処する所が著者の一番のすごさかもしれない。

* * *

このことを自分の問題として考えてみると。

たとえば現在企業で働いている人でも、将来おそらくAIによる雇用の削減に直面する。今すぐには関係ないかもしれないけれど、将来必ず自分に関係してくる大事な問題。それに対して、何か手をきちんと打ててる人はごく少数だろうと。

その時間を毎日取って対策を練り、対策を実行すること。それをやるだけで全然違った人生になっていくのだろう。

スモール・スタート あえて小さく始めよう

スモール・スタート あえて小さく始めよう

 

他にも。

僕にとって最悪なのは

「土曜の午後2時に美容院を予約する」こと(本文より)

週末に予定を事前に立てない著者は、その時のお誘いや出会ったものに導かれて、偶然を楽しみながら週末を過ごしたいのだと。だから、その休日のど真ん中に動かせない予定を入れるなどもってのほかだと。

これも「重要だけど緊急ではないこと」の一つと言える(笑)それを間違った処理をしたのが、土曜の午後2時に予定してしまうことなんだろう。

 この視点だけからこの本を読んでもきっと得られることは多い。