ココロミにきみ

本と体とプログラミング

2019-01-01から1年間の記事一覧

本 神は詳細に宿る 感想2

「神は詳細に宿る」養老孟司さん著 感想2 * * * もし「今から『情報』を定義してください」と言われたらどう言えるだろう? ①物事の属性の一つ、②見えないもの、③抽象化したもの・・・(今ひとつ) そこに養老さんはこれ以上ない明快な定義を言う 時を経…

本 神は詳細に宿る 感想1

「神は詳細に宿る」養老孟司さん著 養老さんの言葉に「え!?」と「なるほど〜」があまりに多かったので、数回に分けて感想を書く。 * * * 曰く、19世紀までは「情報」という言葉(定義)がなかったと。 たしかに「情報」は、明治の頃に輸入された概念に…

本 どこでもない場所

「どこでもない場所」 浅生鴨さん著 どこでもない場所 作者: 浅生鴨 出版社/メーカー: 左右社 発売日: 2018/09/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 私はアソー・カモ族の一員、アソカ・モーレである アとモが名前に入っているのがその証である …

本 「自分メディア」はこう作る!大人気ブログの超戦略的運営記

「『自分メディア』はこう作る!大人気ブログの超戦略的運営記」ちきりんさん著 * * * 著者は自分の頭で考える人生を送ってきた人だ。 いまの世界がどうなっているのか?を語れる数少ない人だと思う。たとえば、今の仕事のあり方は昔とどう変わったのか?…

本 吹上奇譚 第二話 どんぶり

「吹上奇譚 第二話 どんぶり」吉本ばななさん著 この小説は生き生きしている 今までの小説も好きだったけど、言うなればそれは、あの世とこの世みたいな二つの世界が別れていたがゆえに、ある種の秩序を保った静謐な感じを湛えていた この本では作者がまた一…

本 Python データサイエンス ハンドブック

「Python データサイエンス ハンドブック」 画像を行列処理する場合には、この本がなきゃ話になんねーよってくらい大事な本。 * * * たとえば、行列の各要素に何かを足すときに、for ループを回すことなく、 >>> myArray = np.array([1,2,3,4]) >>> myArr…

本 他人だったのに。

「他人だったのに。」糸井重里さん著 糸井さんは、どうしてこんなことを思いつくんだろう?という、皆が思う思いを今回もまた深く味わった。 * * * 殺し屋は「代理人」だからうまくいくって、言われるとそうだよなーと思う。関係者だと感情が邪魔して上手…

本 しょぼい起業で生きていく

「しょぼい起業で生きていく」えらいてんちょうさん著 これは、” 現代版百姓のススメ ”だと思う。 筆者曰く、「しょぼい起業」とは、「今ある、あなたの生活」をお金をかせぐ仕組みにしていき、草むしりのお手伝いとか、”存在することが仕事”みたいなことか…

本 空をゆく巨人

「空をゆく巨人」 川内有緒さん著 人が人とつながることで、新しいものごとがどんどん生み出されていく、大きな物語を読んだ気がする。 この本には二人の巨人が出てくる。アーテイストの蔡國強さんと協力者の志賀さん。どちらも個人としても面白いのだけど、…

本 新しい分かり方

「新しい分かり方」佐藤雅彦さん著 モノゴトの ” 分かり方 ” に今までと違った分かり方がある、というのが新鮮。もしくは、自分が ” どう分かっている ” のかを考えさせられる。 正直、何度も読み直さないと今までの理解の範囲で、 ” 分かったふり ” をして…

本 精神科医が教える 良質読書

「精神科医が教える良質読書」名越康文さん著 「空海が日本という概念を発明したのではないか?」というアイデアを思いついた著者。そのアイデアを考えていくために、関係する本をどんどん読んでいく「本を思考の道具として使う具体例」が最終的に一番参考に…

本 つぼみ

「つぼみ」宮下奈都さん著 この短編集で「いけばな」の魅力を初めて知った。 いけばなの稽古というのは、それぞれの花の方向性や瞬間を感じる技術を磨くことと、その感覚を意思を介在させないで手に伝える訓練をすることなんだと思った。 つぼみ 作者: 宮下…

本 退屈なことはPythonにやらせよう

「退屈なことはPythonにやらせよう」Al Sweigartさん著 * * * 上司:「君、プログラムできるんだっけ?」 部下:「趣味程度ですができますよ?PythonってプログラムでAIとか…」 上司:「おおっ!そうか。いやいや、そんなAIとかすごいのでなくていいんだ…

本 独学プログラマー

「独学プログラマー」コーリー・アルソフさん著 これからプログラミングの世界へ初めて足を踏みいれたい!という人の「最初の一冊」として向いている。 * * * プログラミングを始めてみると、最初にぶつかるのが「始めるまでの壁」。何がPythonというプロ…