ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 しょぼい起業で生きていく

「しょぼい起業で生きていく」えらいてんちょうさん著

 これは、” 現代版百姓のススメ ”だと思う。 

筆者曰く、「しょぼい起業」とは、「今ある、あなたの生活」をお金をかせぐ仕組みにしていき、草むしりのお手伝いとか、”存在することが仕事”みたいなことから始めて、目の前に現れたできそうなことをともかく始めていくことだと。

図にするとこんな立ち位置。
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そして「生活自体を稼ぐ仕組みに組み込む」とはどういうことか?がこの本で説明されている。一例をあげるなら、手元にある資本は全部稼働させ続けろと。

しょぼい起業で生きていく

しょぼい起業で生きていく

 

 また別な視点でいうと、「しょぼい起業」のメリットとデメリットはこんな感じだと思う。自分のペースで働けるのがメリットで、でも起業ってどうするの?っていう知らないことに対する不安が最大のデメリット。

だからその「知らない」を「知ってる」に変える、もしくは「知ってる」につながる道があることだけはこの本が教えてくれる。

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思うに、この本は時代を先取りした本という扱いになっていくだろうと。AIが発達して調整仕事が減れば、何かのアウトプットを生み出す仕組み(会社とか)に必要な人間の数が減る。会社員が減る。激減する。

つまりこの「しょぼい起業」的生き方がノーマルになっていく。今はまだそれが珍しいからこうやって本になるわけで。百姓ばっかりの時代に「百姓の生き方」なんて本がなかったように。

あとは百姓になる覚悟だけ。