「独学プログラマー」コーリー・アルソフさん著
これからプログラミングの世界へ初めて足を踏みいれたい!という人の「最初の一冊」として向いている。
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プログラミングを始めてみると、最初にぶつかるのが「始めるまでの壁」。何がPythonというプログラミング言語で何がそれ以外なのかが、まずよく分からない。
そしてバージョン問題、ライブラリ問題、パス問題、開発環境問題などが絡み合って待っている。ぶつかる度に一つ一つクリアしていけば済む話ではあるが、この本で、そもそもプログラミングとその周りに何があるのかを知っておくだけで、トラブル時の問題の在り処を探す時間の無駄が省ける。
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具体的にいうと、Python自体の使い方から、コマンドプロンプト(BASH)、正規表現、データ構造、アルゴリズム、GitHub、スクレイピング、関数型プログラミング、オブジェクト指向プログラミング、勉強の仕方、チームでの働き方まで書かれている。
逆にいうとどの項目もさわりだけだから、それぞれの項目に対して、次の本なりなんなりで勉強していくことが前提になっている。たとえば再帰関数とか、この本に出てくる例では使い方はわかっても、なぜこれが必要な概念なのかが全然分からない。
必ず出会う多くのエラーの対処とともに、自分でプラスαをネット検索しつつこの本を使うのがベストかと。
独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで
- 作者: コーリー・アルソフ,清水川貴之監訳,清水川貴之,新木雅也
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/02/24
- メディア: 単行本
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本当に正直な話、近くに一人でいいからプログラミングの世界の先達がいれば無駄な時間が何十分の一かに減るんだけど。
この本は次善の策。