ココロミにきみ

本と体とプログラミング

家のネット回線を楽天モバイルに変えてみた

楽天モバイルを家のネット回線にした記録(なごろぐさんのブログで知った)

楽天モバイル回線にして、スマホテザリングを家のネット回線にした

* * *

ネットのライトユーザーにはかなりオススメ

一番の選択理由は、使わない月は料金が0円になること!

たとえば海外に長期に行く人にとっては本当に便利な仕組みだと思う

いちいち回線を解約する必要もなく、ほっておけばいい(海外でも2GB/月使えるが)

network.mobile.rakuten.co.jp

* * *

普通に使うと20GB/月を超えるので、料金はマックスの月額3200円くらいになる

zoom1時間でも1GBは行かないと思うが、なんだかんだで

1日で10GBを超えると速度制限がかかるのが難点(まだ直面したことはない)

パソコンのOSの全面更新とかになると10GB前後必要になってくるので、夜11時とかに始めて日をまたぎつつダウンロードするとかがいいんだろうか

* * *

通信速度はZOOMは問題なし

YouTubeも、オンライン学習も問題なし

オンラインのフォーラムは画質がだんだん悪くなった(リロードするたびに画質が良くなるのは回線が原因ではないかもしれない)

地域によって電波の届く範囲の問題はあるのだけは忘れずにチェック

* * *

ちなみにテザリング専用スマホとして、nova lite 3+ を使っている

なごろぐさんのオススメで、 テザリングのボタンが出しやすい構成になっているのと、電気容量が大きいので長く使えるから

電気街を回って聞いたところ、HUAWEIはあまり市場に出回らないらしく、中古はだいたい12000円前後の値段だそう

そうそうnova lite は4G回線のみで、2.5GHz帯域のwifiしかとばせないというのもある

まぁ、そもそもの想定ライトユーザーには何の問題もない話だが

ちなみにnova lite3を自分で買って、回線だけ楽天モバイルのを契約すると、楽天モバイル設定の中で、他で買ったスマホは使えません的な情報に出会うが、ちゃんと使える

ちなみにnova lite3は使えたけど、他のスマホが使えるかは知らない

* * *

知らなかったけど、専用のモバイル・ルーターが売ってるんだね

待ち時間がスマホと違ってめちゃくちゃ長いから、こっちのほうがオススメだったかも

・・・というかいつか乗り換えるかも

ともあれ、使わなかった月の料金が0円になる日を楽しみに!

 

追伸1)外にネット回線が持ち出せるようになって、スタバ + MacBook ->ドヤ顔ができるようになったのも嬉しい

追伸2)今回の話とはあまり関係ないけど、なごろぐさんのブログはHSPの人や、海外ノマド・ワークに興味がある人にはかなりオススメ!

本 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」川内有緒さん著

美術の見方が変わる本です

* * *

目の見えない人が、美術館で何を楽しむのだろう?

そりゃ、まずは同行者の説明を聞くだろうよ

例えば、「大きさは2mくらいの絵で、女の人が5、6人いて、鋤で藁を集めてるっぽい。男の人は二頭の牛を連れて・・・」

・・・みたいな説明をしても、そもそも景色を見たことがない人もいる

じゃあ、何を楽しんでいるんだろう?

白鳥さんはどうやら、目が見える人とは楽しみ方が違うようだ

* * *

同行の人が白鳥さんに何がそこにあるのかを伝えようとして絵や作品を見ると、たいてい普段より詳細に正確に見ようとする

すると、いつも見逃していた細かいことに気づいたり、違う視点が見えてきたりする

「あれ、牛だけど子牛じゃない?お互いのツノを棒で縛ってる??」

「あれ、緑色の大きな牛だと思ってものは、草の壁だった」

複数の同行者がいると、それぞれが違うことに注目していたり、作品を全然違うものとして感じ取っていたりする

そして、お互いの言葉が飛び交ううちに、作品に対するイメージがどんどん更新されたりする

・・・どうやら白鳥さんはその絵や作品を前にして、そこにいる人たちが作り出す時間を楽しんでいるようなのだ

絵画や彫刻などの作品の存在を、時間芸術の音楽のように味わっているのかもしれない

* * *

なんだろう、本当のところが何なのかはわからないけど、白鳥さんの楽しむ芸術のあり方も楽しそうだと思えてきた

楽しみの次元はいくつもあるし、別に見るだけが楽しみでもないし・・・そうか、白鳥さんはインスタレーション・アート(wiki )を常に楽しんでいるのかもしれない

自分が今いる場所に起こる一回きりの出来事、自分と周りの人の間におこる、ある作品を前にした言葉とイメージのやりとり、というインスタレーション

・・・あくまで想像だけど

* * *

普段の会話でも出来そうな気がするけど、おそらく作品という一本の柱があったほうがやりやすいのだろう

作品という主役がきちんと鎮座しているほうが、周りの人は自由に好き勝手なことを言いやすいってのはよくあるし

そして、アートが持つ今までと違うところに突き抜けようとする力が、また私たちの言葉をいつもより違うところに連れて行くのかもしれない

そういう自分を含めた周りの人たちが自由に振る舞うなかで、人が変化する瞬間に居合わせるとしたら、それはすごい深い楽しみの気がする

* * *

うーんこの本を読んで振り返ってみると、アートという常識から自由になろうとする行為を、逆にその鑑賞の型を自分に課して不自由な形で見ていたような気がする

他人と話しながら笑いながら、作品に接するのってすごくいいじゃんよ?

作品の前に一人で黙って見て、自分のそれまでの知ってる枠組みのなかだけで理解しようとするのって、つまらないなーと

* * *

突然だけど、同行二人というお遍路さんをするときの、弘法大師が常にそばにいてくれるという言葉って、バーチャル白鳥さんがそこにいる、という感覚に近いんじゃないだろうかと

弘法大師と架空の会話を重ねて行くことで、一人では成し得なかったことが出来たり、いつもは見えなかったものが見えてきたりするんじゃないだろうか

そう考えると、障害者という言葉はいったいなんだろうか

おそらく経験と想像力が足りない人が作った言葉なのだろう

・・・もちろん自分も含めて

本 妻のトリセツ

「妻のトリセツ」黒川伊保子さん著

 

著者曰く、女性の話は常に

A. 心の通信網

B. 事実の通信網

の二本立てであり

男性は、A. の心(感情)の肯定したあとにB. の話を始めることで、(男性にとって)意味不明だった争いが減る

・・・0にはならない

 

Bから始める失敗例)

女「(A)このワンピース買ったの」

男「(B)いつ買ったの?」

女(前に服買ってからすぐにまた新しいの買ったと言いたいのね!キッ!)

男(オレ何か悪いこと言ったのか?いきなり機嫌悪くなるし、なんの含みもない会話なのに)

 

Aから始める改善例)

女「(A)このワンピース買ったの」

男「(A)素敵なワンピースだね、きみに似合いそう!」「(B)いつ買ったの?」

女「(A、B)ありがとう、この前の日曜に友達と出かけてね・・・」

男(おっ、今日は会話が続くし、機嫌がいいぞ!理由はわからないけど・・・)

この本がリアルに必要と思う男性は、それだけで幸いなり(気づいていますか?)

本 不機嫌のトリセツ

「不機嫌のトリセツ」黒川伊保子さん著

付き合ってる人の不機嫌にどう対処しようか?と思って読んで、全然違うところばかり面白かった(不機嫌と関係ない話を書きます)

* * *

英語人(英語を主として話す人)は、子音から子音の流れで音節を切り出して、子音を左脳で言語として聞いて、母音は右脳で聞き流す癖があるのだと

それに比べて日本人は母音で(言葉の)骨格を立てると(左脳で聞いてるのだろう)

ちなみに左脳は言語や論理の処理で、右脳はアート系だったり感覚主体の処理に使われる

日本語人のように、母音を軸とする話し方のほうが世界的にみて少ないタイプに属するそうな

* * *

なるほど、英語圏の人が日本語を話すときの、「わたーしの、なまーえは」って、子音がメインの話し方って考えればよくわかる

以前、NHKラジオ英会話で子音に拍子をつけて英文を読ませる講座があったけど、あれは実に的を得ていたんだな(遠山顕さんナイス!)

次に、肘と手首の重心の使い方の差の話があった

小脳のタイプで人間は4つに分類され、「肘を重心に使う人 or 手首を重心に使う人」、さらにそれぞれ「外旋系、内旋系」の2種類に分かれて、計4種類のパターンがあると

4スタンス理論というらしい

でこれが何に関係するかというと、たとえば「肘&外旋」系のお父さんかお母さんに、「手首&内旋」系の子どもが、逆上がりや縄跳びを習うというケースを考える

親子で重心の使い方が違うから、子どもは親の真似ができずに一向に上手くならないということが起こりうる・・・というか普通に起こる

両親や親族一同わらわらと出てこれば、子どもと同じタイプの大人がいる確率が上がって、その人を真似れば子どもも運動ができるようになる

* * *

これは大人でも、体を精密に使わなければいけない時には問題になってくる

武道とかスポーツで師匠やコーチの動きがすぐ真似られる人は、勘がいいとかもあるけど、そもそも小脳のタイプが同じだからかもしれない

でも、一般的にいってあなたと師匠やコーチの小脳のタイプは違う確率の方が高い

さらに教える側の人が4スタンス理論をわかってない場合は、「なんでこんな簡単なこともできないんだ!」と思ってたり、実際に言うかもしれない

その場合は学ぶ側がその動きの要点を解析して、自分で先生と違う重心軸で外旋なり内旋に直した動きで学ぶ他はない

手間はかかるし、大変だろうけど分からずに悩むよりは前に進めるはず

* * *

全然不機嫌と関係ないやん!と思うけど、著者はそもそも脳の研究者であるから、脳の違い(or 使われ方の違い)というところで上の2つのテーマも出てきてんだろう

ちなみに4スタンス理論って初めて聞いたけど、それはきっとポリティカル・コレクトネスとして扱いづらいテーマだから、耳に入りにくかったんだろうと推測している

脳に違いがあるっていう話は、差別につながるからダメって短絡的に処理されてしまうから

* * *

著者はこの本の前に「妻のトリセツ (講談社+α新書)」を書いてる(まだ読んだことない)

人間のトリセツって、「煎じ詰めればその人の不機嫌とどう向き合うか」だろうから、この本が総仕上げなんだろう

さて、本題の不機嫌対処の実践は・・・

DIY 人感センサー電球を試す

最近の買って良かったもの

「人感センサー電球」

玄関に取り付けたら、通るたびに勝手についてくれるようになって便利 

今までの電球と取り替えるだけでいい

玄関の横を通ってもつくので、アルミホイルの壁を作って出入りの時だけに限定

f:id:molingit:20211103102349j:plain

「90秒点灯」って書いてあるけど、実際は5分くらいついてる

さらに「明るい時はつきません」ってあったけどいつでも点く

おそらく「玄関が昼でも暗い判定」されているか、「明度センサーが壊れている」かのどっちか

待機電力は0.1Wらしい(ひと月10円ぐらい)

自分が買ったのはDCMのだが、amazonでは見かけないのでこちらを参考までに

ちなみにホームセンターで見ると、dcmブランドと老舗有名メーカーブランドは値段が違うのに、箱の説明表示フォーマットまで同じ

・・・のに、なぜか耐久時間だけ違う表示になっている

ドラマ 僕の姉ちゃん

ドラマ「僕の姉ちゃん」が個人的に殿堂入り

黒木華さんが姉ちゃんで、杉野遥亮さんの真面目で気弱な弟に、

「聞け、弟よ」「女に無意識(な振舞い)などない」

などとビールかワインを片手に毎晩諭す

* * *

おそらく原作の漫画はもっと表情があっさりのはずだけど、 黒木華さんの「表情と動きの豊かさ」が新しい魅力をこのお話に加えていて、それもまた楽しい

あと原作にないお姉ちゃんのファッションの凝りようもいい

さらには、(白杖ガールで知った)杉野遥亮の猫背で素直な感じが、弟役に最高

 

・・・人生の豊かさの中にこういう時間もあるんだなぁと

話を黒木華さんにずらすと、実は黒木華さんの面白さというか魅力を一番感じたのがこのドラマだった

会話劇だから俳優個人の実力がものすごく全面に出てくるわけで

逆に、表情や感情の引き出しの少ない俳優さんだとこのドラマは成り立たなかったはず

原作のドライさを失わずに、黒木華さんの肉感さを上手に入れ込んだ感

* * *

・・・そうか、このドラマって実はすごく俳優を選ぶドラマだったんだ

そして、これは脚本や演出もそうとう上手に作ってあるんだ

というか黒木華さんへの宛て書きかもしれん

* * *

さらにいうと、会話劇だから違う俳優さんの組み合わせも見てみたい気がする

おそらく俳優ごとに魅力的に見える距離や角度や時間の区切りみたいなものがあるだろうから、演出を変えていくんだろうなと思うけど

 

(追記)

改めて漫画の「僕の姉ちゃん」を読んだら、ドラマと雰囲気が全然違う

「ドラマは生きて動いてる人の話」で、「漫画は言葉の遊び」って感じで

なのでこれは別物として受け取ったほうがいいな

僕の姉ちゃん

僕の姉ちゃん

Amazon

 

・・・こんな姉ちゃんがいるのは幸せなんだろうか

 

本 新世界秩序と日本の未来

「新世界秩序と日本の未来」内田樹さん、姜尚中さん対談

アメリカ、中国の現状と未来を考えることで、その大国に挟まれた日本の未来を考える

* * *

いくつかあるトピックの中で、一番得たアイデア

それは「人間の平等」の概念が、

・日本ではこれから実現していくもの

一神教の元では、生まれた時にすでに実現されているもの

であるということ

これが何に繋がるかというと、社会のあり方へのエネルギーの方向性の違いになる

つまり、一神教のもとでの「神の前に全ての人は平等に生まれる」という考え方では、生まれたときにすでに平等なんだから、「その後の人生は全てその人の責任」という考え方につながる

たとえ親が貧乏だとか、社会がどんなに差別的だったり不平等な構造であっても、アメリカではすでに平等は実現されているんだから、貧困も差別も全ては本人の責任に帰される

* * *

だからアメリカでは国民皆保険が嫌われて、小さな政府で、市場主義がもてはやされる

さらには国の権力(or 責任)を増し、個人の自由をしばる銃規制は歓迎されない

全ては個人の責任はずだから

* * *

翻って日本でも同様に「人生は全て個人の責任である」に帰する人が増えている気がするが、多くの人が一神教でない以上これは何に基づくアイデアなんだろう?

おさおらく日本人にとっては、タピオカが流行った程度の、ちょっとだけ息の長いアイデアなんじゃないだろうか?すぐさま違うアイデアに取って代わられるかもしれない程度の

・・・だとすると、いったい何を指針にして自分は生きていけばいいのだろう?

それを個人個人が考えるのが一番大事なんだろうけど、「個人の責任で考える」というアイデア自体が成り立たない国だからなぁ・・・

そうか、「人生は全て個人の責任である」という考え方自体も、個人個人で考えた結果じゃなかったんだ!

* * *

今日本で頭のいいとされている人の多くが、日本とアメリカとの同盟を当然の前提として考えていて、「それ以外のアイデアは頭おかしいんじゃないの?」の勢いだけど、数十年したら、「日本が中国(or イスラム諸国)との同盟を軸に考えないなんて頭おかしいんじゃないの?」になっててもおかしくはない

そういう国であることさえ自覚していれば