「これからの世界をつくる仲間たちへ」落合陽一さん著
初めて落合さんの本を読む。タイトル通り、中高生に向けて書いた本。
著者はインターネット前と後をちょうど知る最後の世代として、デジタル世界も誰かが作ったもので、どんどん変化していくし(させていけるし)、それを自分から変えていく立場にならないか?と。
また、その発想で仕事を今後していくのでなければ、コンピュータに使われる側の仕事しか残らないと。コンピューターを使う側として仕事をしていくためには、あなたがどんな立場であれ、自分の専門を”研究”として深め続けて、その上でコンピュターを優秀な同僚として使う(協力して)いくスタイルを持つしかないとも。
個人的には大学時代にインターネットが動きだして、全然そのその可能性に気づけなかったことを思い出す。とりあえず触ってみときに、mozaicという白黒ブラウザとemailがあるだけで日本全体のHPも数百とかしかなかった。大学のネット環境だったのにまだ通信速度も遅く、ネットの良さがちっとも分からなかった。今から思うととっても残念な自分だった。
その時に英語がツールとして使えるようなレベルだったら、ネットの世界も英語圏は既に大きく広がっていたので、もうちょっとネットの凄さが分かったのかもしれない。emailも便利だとは思ったけどそれで通信する相手もいなかった。
でも一番の問題は、自分が人生に受け身だったことだと思う。なにかを生み出したい、作り出したい、社会にインパクトを与えたいと思って行動していてネットが出現したら、全然違う捉え方をしたのだろうと思う。
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著者はモチベーションが全ての世の中になるという。コンピューター以前の世界はモチベーションがなくて(かつての自分のように)目の前の仕事(勉強)をこなすだけでも、なにかしらやったことになっていたが、これからはそういうこなす系の仕事は全部コンピューターがやってしまう、という前提から全てを考え直せと。
モチベーションができて、問題を解決するアイデアが浮かんだら
・それによって誰が幸せになるのか
・なぜ、いまその問題なのか。なぜ先人たちはそれができなかったのか
・過去の何を受け継いでそのアイディアに到達したのか。
・どこに行けばそれができるのか
・実現のためのスキルは他の人が到達しにくいものか。
をチェック項目にして進めと。それが仕事になっていくと。