ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 かがみの孤城

かがみの孤城辻村深月さん著

を読みました

学校に行けなくなった、中1のこころ(主人公)が鏡の中の世界に招かれるお話です

伏線がどんどん回収されていく構成も面白いのですが、「学校に行けなくなった子の毎日の気持ち」がグサっと来ました

学校に行けてる子たちの日々ですら、ヒリヒリするものが伝わってきて

自分の知ってた時代の学校と、空気が本当に違うのだと

そして個人的な痛みでいえば、こころの担任の先生の「自分の正義を疑わない&揉め事から逃げる、振る舞い」が自分にもあると

人が成長していくときに関わる仕事は、仕事として線引きしてやったら必ず相手が傷つくように出来ているんじゃないかとすら思いました

でもきっと、どんな形で成長に向き合っても傷つけるんでしょう

 

このお話は、ストーリーの中で解決する課題を「現実世界でどうやって実現していくのか」という宿題もくれる作品です

オススメ