ロシアで作られた武術システマの発想や訓練を紹介する本。
動きとして、相手の攻撃を意識せずに自分の本来の動きを全うすることが、相手を結果てきに崩すことになる、という発想が面白いなと思った。たとえば人混みで誰かにぶつかって自分だけが崩れるときって、相手が自分のことを意識せずに行動してる時なんだよね。
その理由としては、相手意識した瞬間に、相手がどうするのか?という探知モードに身体がなって、受け身(後手)になり力が出せなくなるんじゃないかな?

システマ・ボディワーク 自然で快適に動き、【本来の力】を最大に発揮する!
- 作者: 北川貴英
- 出版社/メーカー: BABジャパン
- 発売日: 2015/07/14
- メディア: 単行本
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思うにこれって何にでも通用する考え方じゃないかと。
たとえばギターを弾くときに、演奏しようと思って弾くのではなくて、自分が一つの踊りを踊るように手や身体を動かしたときに、そこにギターがあり弦があることで、音が鳴らされ音楽になる、という発想の仕方もありなんじゃないかと。
自分の気持ちに従いつつ(ある型を通じて)踊ることが演奏になる、というやり方。ものすごく高度な話で、ギター5ヶ月目の人間がいう台詞ではないのだけどね。目指すところとして。
ただ、この「どんな時でも自分のあるべきよう振る舞う」という発想でよくわからないのは、相手がいないかのように振る舞うなかで、相手がいること自体はどう認識されて、どう身体の反応に生かされているのだろう?と。
まぁ、こんなことは考えるより、実践のなかで経験しろってネ。