ココロミにきみ

本と体とプログラミング

カラオケの「ラララ〜♪」の良さ

竹内マリアさんの「駅」を歌ってるときに、「ラララ〜♪」の良さに初めて気づいた。

いままで「ラララ〜♪」のパートは「歌詞がない=意味がない」と思って、そのパートに入ると演奏停止をしていた。でもそんな無駄なものが歌に入ってるわけもなく。

 

この「駅」という歌は、『別れた人を2年ぶりに電車の中で見かけて、その電車に乗っている間だけ2年前の記憶に連れ戻されて、でも声もかけられないまま過ぎ去ってしまう』という話。

その歌詞のあとに「ラララ〜♪」が来て、ちゃんとラララを歌うと、今歌い過ぎ去った電車の中の光景の続きが目の前に現れてきて、さらに切ない気持ちに。


駅 Eki (Live) - Mariya Takeuchi 竹内まりや

この感触は、映画の「恋人までの距離」で恋人たちが幸せな一晩だけのデートをしたあとに、回想で二人のいない同じ場所を順番にカメラが映し出していった時の空虚感。

歌を改めて考えてみると、最初に歌詞があったはずがなくて「ラララ〜♪」や「アアア〜♪」のメロディだけがあったんだろうなと。それに意味はなくて感情や感覚だけがあって。

「ラララ〜♪」をきちんと歌うかどうか、楽しめるかどうかって、大事なことの気がしてきた。人生は意味ガチガチ派の人は「ラララ〜♪」を歌わないんだろうなー。

 

 

本 混ぜる教育

「混ぜる教育」副題:立命館アジア太平洋大学、APUの秘密 

これは面白い。大分県の別府に2000年に開学した、50カ国以上からの留学生が50%、教員も外国人が50%である大学、APUの話。 

混ぜる教育

混ぜる教育

 

 この本が考えさせるのは、どんどん分類して細分化していく社会で、あえて「混ぜる」ことの意味。留学生と日本人を混ぜ、大学の職員と教員を混ぜ、別府の街と大学を混ぜ、企業と大学を混ぜ、学びに海外を混ぜるAPU。

ただ混ぜるんじゃなくて、おそらく混ざっていく途中過程までデザインされており、さらに常に手をかけ続けてることで成り立っている、ちょうどいい混ざり具合。その中で揉まれて育った学生が面白い人材になっていくのは頷ける。羨ましい。

 * * *

個人的に自分が大学院生だった頃にこのAPUと同じ(であろう)理念で、留学生半分、日本人半分の環境で学ぶことが出来たのに、それが活用できなかったのが悔やまれる。他人のせいにするのもどうかだけど、ちょうどいい混ざり具合プロセスはその環境にはなかった。というかほとんどAPUが初の成功例なんじゃないだろうか。

今は自分が社会人として与える立場に立ったときに、「混ぜる教育」を自分が担えるか?と言われたら、そうとう躊躇してしまうくらい大変なことはわかる。同時に運営する側としてもめちゃくちゃ面白いだろうことも。

 * * *

ただ、改めて考えると

「なぜ混ぜると面白いんだろう?」

「なぜ一般的に混ぜるのを避けるのだろう?」

と。

二つの問いに同時に答える理由を一つ思いついた。

「混ぜることで生まれてくる学びや成長は予測がつかないし、測る尺度が存在しない」

だから当事者は面白いし、管理する側は説明責任が果たせないから避けると。今APUという面白くも成功している前例が出来たあと、ほかの大学はどうしていくのだろ?どうしなければならないかは、火を見るより明らかな気がする。

本 働く君に伝えたい「お金」の教養

出口治明さん著。

社会人ビギナーのためのお金の教科書。使い方、貯め方、投資の仕方など、良くあるといえばよくあるテーマだが、先行きの不安を煽り立てず、データを元に自分に出来ることに着目させる所はどんな世代の社会人にも勉強になる。例えば年金も世代間格差はあれど、払った額の2倍もらえるという事実をちゃんと見つめようと。

そういう情報を元にちゃんと自分で考えるのと同時に、あまり人生を計画立ててもしょうがないよね?、好きになっちゃったら後先考えずに結婚すればいいじゃん的なスタンスは個人的には大好き。老後の不安のために若いうちから貯めまくってもそれまでに死んじゃうことだってあるんだし、今を楽しむことも同時にねって。

少し疑問なのが、この本がターゲットにしている人たちは本当にこれを読むんだろうか?読んだとして、自分で考えるようになるんだろうか?知識から実践まで全部はカバーできないにせよ、著者の求めていることと本の内容が若干ずれた気がしてもったいない読後感。

 

 

 

本 天使の棺

「天使の棺」村山由佳さん著。

時間を忘れて読んでしまう。恋愛小説としても面白いのだけど、それぞれの人の居場所の作り方の自由さを謳ってる所が今に合ってる。自分が傷ついていることにすら気づかないくらい傷ついた中学生(と小学生)が、初めて信頼できる大人に会うことで、少しずつ自分を許してあげられるようになる。と同時に、受け入れる側の大人も変化していく。

というかきっと、彼らに接する大人が同時に変化しなかったら、子どもは自分を解放できないんじゃないだろうか? 自分がいる影響が相手にとってない、ってことだから。

天使の柩 (集英社文庫)

天使の柩 (集英社文庫)

 

 この小説を読んでる途中、個人的にリアルワールドで心身ともに傷ついた友達をなぐさめていた。慰めるというのは正確ではなくて、傷ついた友達と対等であること、未来に果実を求めないことを戒めとして自分に課していた。

安易に大丈夫だよと言わない。相手の感覚を否定しない。急がない。無理しない。楽しむ。そして相手の意識じゃなくて無意識に向かって、肯定の気持ちを伝えていく。その友達の居やすいリアルの場を作る。

こんなに相手の立場にたって考えた経験はそうはない。でも今回自分が心掛けているあり方は本来なら誰に対してもすべきなのは良くわかった。そして本の中身じゃないけど、友達が治っていくことと、自分自身が変化していくことは裏表なんだろう。

本 疲れない脳をつくる生活習慣

「疲れない脳をつくる生活習慣」石川善樹さん著。

・人間が一日に使える意思決定の量は決まっている

・脳は鍛えられる(物理的に変性していく)

 石川さんの本は分かりやすくて面白い。ご専門である医学の最先端と、私たちの日常をつないでくれる得難い書き手。

 勝手に副題「臓器としての『私の脳』に最高のパフォーマンスを発揮させる『ワタシ』ができることの全て。その『ワタシ』って誰?(笑)」

脳のために、「6時間ではなく7時間の睡眠、寝る前の習慣、朝起きてすること。カフェインや血糖値のコントロール。運動、ストレッチ、普段の姿勢、そして呼吸。最後に、脳を集中するパターンを習慣づける瞑想。」

昔からある生活の知恵や養生訓に科学的根拠を与えて食べやすくしてくれた。やり方は「考え方を変えるのではなく、何に意識を注目させるかを変える」。これは変化を嫌う自分の脳を上手に騙して、少しずつ自分を変えていく一番の方法だと。何気に「自分って何?」という定義への揺さぶりも面白い。

 

この本に載ってることを全て習慣化して、意識せずとも実践できるようになったら、脳が疲れなくなって、いつでもウキウキして毎日が過ごせるようになるそうな。たしかに石川さんの写真を見るといつもワクワクした顔をしている。かくありたい。


蛇足ながら脳が疲れるって具体的にどうゆうことなんだろう。パソコンを一日使うと一時メモリがクズデータでいっぱいになって、動きが悪くなる感じなんだろうか?寝るっていうのは、脳の神経の回路を鎮めることなんだろうか。


さらに最近の脳の本を見ると、私たちが認識できる脳の活動の割合って、海に浮かぶ氷山の一角だと書かれている。しかも意志より先に動き出してるって言うし。

この本を読んで実行する主体のワタシと、受け手のワタシって一緒じゃない気がする。

泡泡会

「泡泡会」では普通の食器用洗剤を泡ボトル(100円ショップ)に替えることがオススメされている。

f:id:molingit:20160801235040j:plain f:id:molingit:20160803095918j:plain

我々の研究では食器洗剤の泡一回分は写真半分の量の1gで良いことが分かっている。

応用としてシャンプーも泡シャンプーが使いやすい。ただし、適量が依然不明であり、頭皮の脂を取り過ぎないようにする研究が今後望まれるところである。

リンスでも粒泡になり、30%程度使用感が上がることが確認されているが、感覚誤差という意見もある。

泡ボトルを、「液体と空気を混ぜる装置」と料理にも使えるかもしれない。ムースとかドレッシングとか。(「アワアワ会会長ボノボノ」)

 

ロッタホーム フォームボトル とり TMLH0101

ロッタホーム フォームボトル とり TMLH0101

 

 

エレキを買う fender st50

家で思い切り弾くために、エレキも買う。

fender st50」

初心者向きらしい。最初の印象を買いておく。

  • 重い アコギにくらべ

  • 弦の張りは緩い Fの壁も超える

  • ペグの間が狭くて回しづらい 

  • 弦がどんどん伸びる

f:id:molingit:20160730184147j:plain

 Fender Starcaster 

 家でピックでジャカジャカ弾いても全然OK。当たり前だけどありがたい。弦の張りが緩いから指が広がる曲も弾ける。

斉藤和義の「ずっと好きだった」がこれで ”らしく” 弾ける!っかもしれない。 

  

カポも新調「YAMAHA CP-200」(写真左)

f:id:molingit:20160730185539j:plain 

 YAMAHA カポタスト CP-200

アマゾンでも評判良かったんだけど、納得。コードをジャラーンって鳴らしたときに、音がそれぞれ独立して柔らかい上品な音になる(右のカポに比べて)。

この新しいカポで弾いたら音が綺麗に聞こえるぶん、コードを間違えて覚えていた曲を発見。とくにアコギで違いが出るんじゃなかろうか?

かっこいいし、早めに投資した自分を褒めたい。 

 

あとは練習あるのみ。アンプも迷いどころだけど。