ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 できない脳ほど自信過剰

「できない脳ほど自信過剰」池谷裕二さん著。

いずれにしても、ヒトの知能が礼賛される時代は、そろそろ終焉を告げるでしょう。これは運動能力がたどった経緯とおなじです・・・中略・・・いずれ知能はブランドではなくなるでしょう。人工知能のほうが賢いからです。(本文より)

 なんだろう、池谷さんが言うと、素直に人工知能と付き合えばいいんだという気になる。AIに仕事が取られちゃうとか漠然と不安を感じてたけど。

たぶん ” 不安 ” は「常に同じでいたい」っていう脳の働きのせいなんだろうけど、産業革命の時だってなんとかなったし・・・たぶん。変化してなんぼ!って思えば。というか激しい変化の時代に生きれるって、望んでも得られないチャンスかも。

そして機械が知能労働をするようになるから、” 人間らしさ ” を新しく考え直さないといけないんだろう。・・・別に考えなくてもいいか。楽しければ。

できない脳ほど自信過剰

できない脳ほど自信過剰

 

本文の98%くらいは(人工知能とは全然関係なくて)一つ一つが面白いトピックで、メモしまくった。数値フィードバックさえあれば血圧も「念じるだけ」で変えられるとか、年齢とともに記憶力が低下するのは老化ではなく、脳の使い方が記憶から応用にシフトするからだとか。

自分の脳の新しい使いかたや機能を知ることが嬉しいんだから、AIが変えていく世界での、新しい脳の役割が与えられた時は、きっと楽しく感じられるんじゃないかな。