ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 学者は語れない儲かる里山資本テクニック

「学者は語れない儲かる里山資本テクニック」横石知二さん著

 

現役の地域おこし協力隊として働いている今、この人の本を再読しようと思った

* * *

横石さんは、「地域おこし」はそこに住む全世代の人に、「役割」と「出番」を与えることだという

筆者が作り出した「葉っぱビジネス」は、

退職した後や子どもを育てたあと、何もすることなく日々を何か足りない気持ちで過ごしていた人たちに、葉っぱ集荷を通じて「仕事という出番」と「稼ぐという役割」を与えた

そのことがどんだけ地域を活性化したかは想像するまでもない

毎日やるべきことが出来て、お金が儲かって孫にも小遣いがやれるようになったり

* * *

比較して自分がいま、地域おこし協力隊として活動している現状を見ると、「国の補助金がある」という状態でしか物事が動かない仕組みの中にいる

補助金があるから町の人に、「ただみたいな値段でデザインが提供できる」、「一点物の製品が超安価で提供できる」、「ワンコインで子どもむけの工作教室が開催できる」などなど

これは逆にその地域の経済や考え方を歪めてると思う

* * *

地域おこし協力隊は、適切な位置付けが他にないから公務員という形にはなっているけれど、「起業家として地元にビジネスを作り出すことを求められている存在」だと、所轄する役場も含めて再認識したほうがいいと思った

「地元の人・物・場所を生かして、お金を儲ける仕組みを作ることをミッションとした」公務員であると

自分の認識が変わった一冊