ココロミにきみ

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「モグラの穴を踏む」

人口に膾炙させたい言葉シリーズ

 [モグラの穴を踏む]

意味

1.モグラの穴(掘り返した土)を踏んだ時のような、えも言われぬ快感をまろやかに表現したもの

2.体験してないことは想像がつかないことの例え

3.物事には多様な視点が必要なことを短く言ったもの

 

来歴

もともとは、1の「快感」の意味だけだったが、時代が下りモグラの穴を踏んだことがない世代が多数になってきて、2の「未体験」の意味にも使われるようになった

さらに、金子みすゞの詩「大漁」が発表された後は、モグラの視点から見ると、実はモグラの住居破壊や、通路妨害になっている可能性を人類が考えるようになり、そこから転じて、物事は多様な視点から見なければいけない、という3の意味が加わった

傍流として、畑でモグラの穴を見つけると、とても嬉しくないことから、多様な視点が必要という意味が生まれたという説もある

「カワウソ八百辞典」より

p.s. でも踏みたい

 

参考) 

 大 漁

    朝やけ小やけだ大漁だ

  大ばいわしの大漁だ。

  はまは祭りのようだけど

  海のなかでは

  何万のいわしのとむらい

  するだろう

 

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