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本の感想と体の感覚

本 悩みどころと逃げどころ

格闘ゲームの神、梅原大吾さんと社会派ブロガーのちきりんさんが「いい人生とは何か?」を巡って対談。

梅原さんは子供のときから自分で0から考えることが好きで、本質的な疑問を持っていたため学校教育には馴染まず、格闘ゲームの道で若くして世界一となった。一方、ちきりんさんは学校エリートとして、大企業、留学、外資系企業を経てフリーのブロガーとなる。

対照的な生き方の二人だけれど、行き着いた先は同じ「自分の力で生きて行く人生」。

考え方の違う二人が同意したことの一つは、今の学校教育は「考える力を奪う」と。それは教育業界にいる人間として自分でも日々痛感するし、自分自身を省みても「大事なことを自分で考える経験」が圧倒的に不足している。

悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

 

個人的には受けてきた学校教育に感謝している。というか出会った先生たちに感謝している。受けた教育全体として「自分で考える」経験が少なかったり、「自分で考える経験」を大事に育ててもらえた訳でもないけれど、学校教育を批判的に見ることができるようになるベースも作ってもらえた訳だし。

「自分で考えないこと」って学校教育だけの傾向ではもちろんなくて、社会全体がそういう方向になっているんだろう。その中で自分ができるまず初めのことは、自分が「自分で考える人」になっていくこと。

というか「自分で考える」という禁断の果実をすでに齧ってしまった人は、ちゃんと考えて考えて、あがかないと「あの時挑戦しておけば・・・」的な不完全燃焼のまま人生が終わってしまう。

それがいやなら、上手くいこうが、失敗しようがとにかく自分で動いて、あがいて、自分の器をちゃんと知れたら人生に納得がいくはずだと二人とも言ってるし。

切り口の多い面白い対談だった。