「FACTFULLNESS」ハンス・ロスリングさん他 著
データに基づいて考えることが、すごく大事だということを解く本
例えば、
Q.世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年間でどう変わったでしょう?
A 約2倍になった
B あまり変わっていない
C 半分になった
答え;C 半分になった
この事実を知らないまま、エネルギー問題や温暖化問題や人口問題を考えても全く意味はないだろうに、日本人の正解率は10%
・・・間違えた自分が言うのもなんだが(笑)
この認識でどうやって政治なり、ビジネスなりの正しい判断をしているのだろう??
・・・間違えた自分が言うのもなんだが
日本以外でも正解率は全世界的に低くて、一番率のいい国でも1/3程度で、サイコロを振って選んだのと変わらない
では、なぜ私たちは、世界の行方を左右する大事なデータを知らなかったり、知っていてもデータが古いままだったりするのだろう?
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ここでわかりやすい指標を考えてみた
昔:地球のキャパシティ >> 人間の活動による影響
今:地球のキャパシティ < 人間の活動による影響
つまり、昔は全世界的な情報を知らなくても、地域(国)ごとに好き勝手にやってても、何も問題がなかった
その時代がながーーく続いたから、”全世界的に知っていなければいけない情報”がなかった
今は、人間の活動が地球全体にダメージが出てしまうレベルになってしまったので、 目の前のことをする時に、全世界的に見てどう人類が動いているのかを知らなければならない、という新しい前提条件ができてしまった
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しかしその知識の前提条件の歴史は新しすぎるので「世界的な規模でかつ必須の情報を常にアップデートし続けて、それを元に考える」という習慣が、ほとんどの人の人生の中にまだインストールされていない
おそらくこれは、人類全体の考え方とか生き方のアップデートに属する話なんだろうと思う
スマホで情報自体は手に入るのに、まだ情報の存在というものに人類全体として慣れていない
・・・まぁ長い歴史の中で、情報を有効に使う人なんて、軍師とか大臣とか1%にも満たない人たちだけだったんだから仕方ないよな
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でも、これからはそれぞれの人が、”情報を使って考える習慣”を作る必要がある
その習慣ができたあとに、やっとこのFACTFULLNESSの本を使った、情報に対するリテラシーを学んでも十分間に合うと思う
まずは、この本の手前まで追いつくことから