「上達論」甲野善紀さん、方条遼雨さん著
甲野さんの武術のあり方をどう学ぶかを、方条さんが解説したもの
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興味深いテーマがいくつもあるけれど、一つあげるなら
人は偏見の形に沿って動く
をあげたい
つまり、頑固な人は新しい動きが苦手、真面目な人は体を緩めるのが苦手とか
自分の心のあり様に従って、身体のあり様が決まるんだと
・・・そういえば、思考の柔らかい人は身体が柔らかいって話を聞いたことがある
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だから、心か身体の癖(偏見)を抜けば抜くほど、心も身体もより自由になり、力を発揮できるようになるんだろう
ただし、その癖(偏見)を抜くということは、慣れた手法をやめて新しい動きになるから、一旦はアウトプットの力が落ちてしまう
その際には感覚としても違和感だったり、不安になったりするのだろう
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そういう癖を抜くレベルの上達方法は、「原理」を組み換える練習と方条さんは言う
・・・ものすごく自分の根本的な部分と向き合うということ
だから難しい
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その上に「技」のレベルの練習、さらには「応用」レベルの練習があると
おそらく僕たちの普通の意識では、「技」を練習して「応用」をするぐらいが関の山だけど、そこにその「技」が生じる根本的な「原理」のレベルを言語化したのがこの本の一つの魅力
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本文にある甲野さんの「技」に例を出すと
「波之下」という「技」は見かけ上は同じ「技」であっても、
3つの違った「原理」である「膝抜き」、「体内波」、「足裏垂直離陸」
のどれからでも出来るのだという
・・・とりあえず語の関係性だけでも分かればOKということにしておこう
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まとめると、この本は体を動かして練習することならほとんどのことに応用が可能なんじゃないかと思う
おそらく勉強などの分野でも「原理」や「技」に相当する部分があるだろうとも思う
「原理」を自分で見つけようとするのがコツじゃないかな