ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 日本人は「やめる練習」が足りてない

「日本人は『やめる練習』が足りてない」 野本響子さん著

 

マレーシアでは、子どもが嫌がったりしたら、どんどん新しい学校に転校させる

仕事もいやだったらどんどん辞めてしまう

その全てがいいわけではないけど、個人的には日本よりも暮らしやすそうだなと思った

自分の考えや感覚に正直に生きれて、嫌だったら辞められるというのは、ある意味まっとうだ

* * *

またマレーシアは怒らない国でもあると

おそらくこの ” 怒らない文化 ” というのが本質的な話で、周りが怒らないから、誰もが自由に自分の感情や考えを表現することができて、自分で決断できる人たちが生まれるのだろう

そしてなぜ怒らないかといえば、宗教や文化が混在していて、常識が複数あることを皆が前提にしていて、(自分の常識と違うから)怒る、こと自体が「他人と共生できないやつ」という烙印を押されて、死活問題になってしまうんだろう

ちなみに学校の先生になる人は、何よりもまず「アンガーマネジメント」が出来ることが条件に入っているそうな

 

日本人は「やめる練習」がたりてない (集英社新書)
 

 * * *

・・・マレーシアの文化を知ってしまうと、周りの人の怒りを常に恐れながら行動する国というのは、ものすごく非効率だし、ストレスフルであることが見えてくる

そりゃ、生産性もあがらんわ

* * *

ただ実際問題として、日本でどうやったら、考えや感覚に素直に生きれるんだろう

・・・って思ったけど、これからは会社に雇われない生き方の人が増えるだろうから、今よりも自分の感覚や考えに忠実に生きれる人が増えてくるだろうな

子供達もそういう大人に接することで、少しずつ「辞められる」人になっていくのだろう

そうなってきたときに、アンガーマネジメントが出来ない人が、一気に社会的に干されていくこともあるかもしれない

* * *

著者の野本さんは今も(?)マレーシア在住で、cakesで連載をしている

というかこの連載で野本さんのことを知った

cakes.mu

マレーシアで仕事をしてみるのもいいなと思った

とりあえずコロナが落ち着いたら行ってみたい