「いい家をつくるために、考えなければならないこと」高橋修一さん著
著者曰く、いい家とは「空間が豊かな家」である
広いと狭いとか機能的とか不便とかよりも、空間が豊かであることを大事にする
・・・なんかすごい一言でまとめられた気がする
なんとなくだけど、その空間をいろいろな形で使えるというのが、その豊かさの1つの側面じゃないかと思う
そう考えると必然的にモノは少な目だろうか
代わりに人間がよく動く、よく働く
その空間を生かそうとして、空間に生かしてもらう
家に対して、そんな感じの関わり合いを持てるのが、豊かな空間を持った「いい家」なんじゃないだろうか
* * *
著者は「美しい空間と豊かな暮らし - 住まい塾」という、家を建てることに関わる3者を結びつける塾を長年続けている
それは、施主、設計士、施工者の3者
その3者がきちんとお互いを知り、アイデアを出し合い、話し合うなかでやっといい家が生まれる(かもしれない)と
この中では施主が一番情報不足だから、もし「いい家」に住みたいなら、自分たちに実際にどんな選択肢があるのかを学ぶ事、自分たちが本当はどんな家に(空間に)住みたいかを言語化することを言われる
その触りの部分がこの本
読んだあとは「住まい塾」に実際に行ってみる事だろうなと思う
個人的には自分が住んでいる地域は山裾で、ベランダからは山が一望できて、空気は綺麗だし、本当に大好きな場所なんだけど、住んでいるアパートが苦手
ビニールクロスやよくわからないシートの壁とか、さらには安普請のせいで少しだけど床が傾いている
いま「住まい塾」に行って、人間が住むためのちゃんとした素材や造りで出来た家を見学してきたら、おそらく、もうこのアパートに我慢できなくなると思う
だから今は行かない
いつか行く