「自分を愛すると夢は叶う」吉本ばななさん、奥平亜美衣さん対談
スピリチュアル系の本は昔は毛嫌いして読まなかったが、最近は読み方を覚えた。「『科学』という表現手法で(現在は)表せないこと」にも当然意味のあることはある(逆に全てを受け入れる必要もなく)。
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さておき、自分を愛するということは、自分をよく知るということであり、それは例えば「今はニンジンが食べたい。どうしてもトマトじゃないんだよね」ということを自分でわかっていることなんだと(本文より)。
例えば「仕事がいや」という時にいやなのは、その仕事の「テーマ」なのか、「関わり方」なのか、「作業」なのか、「上司」なのか、「環境」なのか、「精神状態」なのか、などきちんと自分の感情を知る事が大切だと。
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その時々の自分の感情をきちんと知る事ができたら、次は、より自分が喜びや幸せを感じるように、少しずつ何かを変えていけばいい。
喜びや幸せを感じている人には、みんな近づきたいし、プラスのことが訪れやすい。その辺りのロジックは言われればそうだろうなと思う。
この本で自分が一番得たことは、自分をよく知るために、いつも周りや心のうちをよく観て、感情の理由を腑分けしていく事が大事なんだと。
「なんか嬉しいじゃなくて、これが嬉しい」
「なんかイヤじゃなくて、これがイヤ」
この「割っていく」発想から連想されるのが、平野啓一郎さんの「分人」というアイデア。意識の「同じにしよう」という働きが強くなる中で、そのカウンターパートとして「分ける」ということが最近のテーマとして現れてきているんだろうか。