「幸せになる勇気」岸見一郎さん、古賀史健さん著
個人的な話だけど「私たち(二人)って・・・」という言葉が言えない、使えない。
” 私たち ” をひとつの利益共同体として扱っていい、という自信が自分にはない。だから付き合い始めた自分の恋人が最近初めて「私たちって・・・」って言ったのがとても新鮮だった。
本書の最後の課題、幸せになるための「愛のタスク」とは、「私」という主語を「私たち」に変えることであると。
言い直すと「私」という自己中心性から脱却することが「自立」であり、「自立」することで自分の価値を(他人からの評価ではなく)自分で決められるようになって、初めて幸せになれると。
主語を「I」から「We」に変える。「私の幸せ」ではなく「私たちの幸せ」を考える。その「私たち」が言い出せないのは、自分勝手だからだろうか。それとも謙虚だからだろうか?
* * *
ああ、ひとつ分かった。私はまだ「We」というのをどちから一方の「I」に合わせるような感覚でいたんだ。だから自分に合わせてもらうなんておこがましいし、相手に合わせるのも違うしと感じたんだ。
どちらか一方の「I」に合わせるのではなくて、新しい概念というか、新しい人格としての「We」を作り出すって感じなんだ。
これはすごいタスクだと分かった。幸せになるには勇気がいる。
本当に。