「座りすぎが寿命を縮める」岡浩一郎さん著
座り続けることが健康に悪いことは前から知っていたが、より具体的に知った。
・30分以上連続して座ることは健康によくない
・他に運動しようが、座りすぎの影響は打ち消せない
・連続して座っているとパフォーマンスが下がる
あとは本で詳しく読んでもらえばと思うので、ここからは個人的なことを書く。
ヨガをしたり自分の体に対して繊細に感じられるようになるにつれて、仕事場でずっとパソコンの前にずっと座ることが苦痛になっていた。自覚できるほどフラフラ歩き回ってるなーと自分でも思っていた(他人からはきっとなおさら!)。思えばそれは体からの防御反応だったのかもしれない。
しかしこれ、一度自分の体の声に従って体が気持ちいいように動くことを覚えてしまった今、もうずっと座る仕事は無理なんだけど、大丈夫かな自分の人生・・・?
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家での仕事用椅子も、なんとなく動き回れるほうがいいなと、お医者さんが使うような丸椅子に替えた。この椅子だと長く連続して座る気にならないのが体のためにはいい。その分、集中が続かない問題はあるが・・・。(座った時の感触として、思ったより丸椅子の部分が広い。プラスチック感はあまり気にならない。動かすときの軽さと座ったときの動かなさのバランスがいい。)
この説に従えば、多動障害の意味も変わってくるのかもしれない。落ち着きがないというより体の声に素直に従ったら、授業中にずっと座ってられないと。
逆に授業中(仕事中)にずっと座ってられるのは、悪い意味で社会化されたことによって、体の声を無視して、” 意識 ” に座らされているのが本当のところかもしれない。
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そういえば5年くらい前に一度、スタンディングの勉強やパソコン法を試したが、引越しを機に辞めてしまったことを思い出した。著者も言っているが、家はともかく職場でスタンディングで仕事するのは、周りの目という障害があると。

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職場はさておき、家用にはこれに足場として、マルミツの心のバランスボードで最高の組み合わせじゃないかと。
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本によると著者はアップル・ウオッチを使って、50分ごとに動くことを促すアラームがなるようにセットしているらしい。ここまではまだ手が出せないな。
最後に蛇足で付け加えるならば、”座る”ということ自体が変われば、もしかしたら長時間もOKかもしれない。自分の座禅の師匠である住職が「普通の人は”座る”が出来ないんです」と。「身も心も全部放ち、体に全て任せて”座る”ことが「座禅」なのです」と言っている。
その「座る」は体を殺さず、動いていることの一形態としての”座る”が存在しているから。まぁそれはそれ。