ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 考える練習帳

「考える練習帳」細谷巧さん著

得たもの3つ

 ・川上思考ー川下思考

・知らないことすら知らないことを、知らないことを知ってることに

・プレゼンや説明をするとき、構成は考えて作り、伝えるのは感情に訴えて

考える練習帳

考える練習帳

 

 いくつか考えを整理させてもらえた。

AI時代にどう考えていくか?というのが著者の出発点。まず川上思考と川下思考という見取り図が出てくる。

ーーーーーー

      ーーーーーー

川下思考        ーーーーー 川上思考

      ーーーーーー

ーーーーーー

川下思考の分野ですべきことはルールにきちんと従うこと、疑問をもたずにどんどんこなすこと。処理すること。つまりは現場。

川上思考で求められるのは、なぜか?を考えたり、そもそもを疑ったりすること。疑問を作り出すこと自体が大事。

自分がいる場所がどちらで、どちらの思考を大切にされているかをきちんと見極めて動かないといけない。特に中途半端に考える人は(自戒を込めて)。

***

そして、川下思考の場というのは問題設定が決まっており、それを解決する・処理することがプロセスの大半になるわけで、AIが代替しうる。そう考えると今後、どれだけ自分を川上思考の打席に立たせるかが大事になってくるんじゃないか??そこで何をするかといえば、

 「知らないことすら知らないこと」:川上

       ↓

 「知らないことを知っていること」:川中・川下   

に変えていくことだと。つまりは ” 問題 ” を自分で探りあてるのがすべきことだと。適切な問題が設定されれば解決は他の人かAIに任せればいいと。

もちろん同じ人の中でも川下思考で動く必要がある場面は多々ある。川下から川上まで往復運動を意識せよというのが最終的なバランスだと思う。

 ***

そして世の大半は「考えない人」でできていると認識すべきと。もし「考える人」が他人に説明するときには、普段の言葉遣いや抽象度で話しても、それは伝わらないことを認識せよと。具体化して、個別化して、経験化して、感情に訴える所まで練って、やっと伝わると。

そうしないと、その「考える人」は、伝わらないことを力説する「変な人」か「イタイ人」扱いされてしまうのだろう。

***

中途半端に考える人間として、伝わらない失敗経験だけは事欠かない。その理由と改善策がわかったことはとてもありがたい。そして、川上思考が必要とされる仕事は何か?という視点で仕事を見られるようになったこともめっけもん。