「一汁一菜でよいという提案」土井善晴さん著。
その日の味噌汁、ご飯、一品のおかずを食事の基準にする。それだけで、何品も準備しなきゃという呪縛から解かれ、栄養も十分で事足りると。
料理する人に精神的な余裕が生まれ、一汁一菜が家族にとって基準になると、今日予定外で新鮮な魚を見つけて買っちゃったとか、ちょっとしたプラスαの料理がみんなにとって嬉しいことになる。
なるほど、一汁一菜は「アイデア」なんだと思った。一汁一菜にすれば余裕ができて、丁寧に料理できて、食材の偶然を呼び込むこともできて、しかも栄養の摂りすぎにもならない。 洗い物も減って、食費も下がる。国の医療費も下がったりして(笑)
みんな生涯にわたって毎日3度の食事を摂るわけだから、このアイデアを自分のものにした人には、人生を静かに変える本になってしまうかもしれない。
一汁一菜という品数を減らすことで、逆に「食事」が豊かになる提案。