ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 ひとりぼっちこそが、最強の生存戦略である

「ひとりぼっちこそが、最強の生存戦略である」名越康文さん著。

対人関係のストレスの多くは、実は、現実の相手というよりは、「心の中の他人」によってもたらされるものです。(本文より)

いやーこれ実感。この本を読む直前がまさにそれ。仕事に会社、家族の人間関係で、直接起こった問題はちょっとなのに、そこで生まれた「言葉」が何度もなんども頭のなかで反芻されて、それがめっちゃくちゃ脳内暴風になり、最後は体力まで奪っていた。

ついには身体に症状として現れて、初めて自分が「心の中の他人に」囚われていることに気づいた。それまでは、こんなに心が穏やかで落ち着いてていいんだろうか?という日々を送ってたから自分は大丈夫だと思ってたのに。

SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である

SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である

 

 名越さんは、ひとりぼっちの時間を持つことから始めて、頭のなかから他人を追い出すには、瞑想や行(ぎょう)がいいという。一人で自分と向き合う時間をきちんと持つことは、(いまの世の中の考え方では)何も生み出さない無駄な時間と捉えられるけど、実はその一人の時間を持つことが逆に、世の中への自分のパフォーマンスもトータルで上げてしまうという。

おそらく瞑想という技術は、単なるいち技術ではなくて、自分自身のOSを書き換えてしまう、言葉とか字が読めるといったものと同じ、根本的な自己改変の技術なんだろう。だからこそ瞑想は「本気でやらないと効かない」と名越さんは言い切っている。

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いままでなんとなく瞑想でもやってみようかな、って受け止め方をしていたけれど、今回、自分も瞑想が人生に必要だと腹を括った。日常でやってる何かを選んできちんと捨てて、その時間を瞑想に充てようと思う。きちんと師匠も見つけてその空気感をちゃんと受け止めようと思う。

未来の自分が、今日の自分に感謝できるように。