動物って人間。そう考えるしかない。
人間がやってしまうことのほとんどを動物や昆虫が先にやっている。食べ過ぎ、心の病気、”ノーマルでない”性行為とか。だったら、動物の研究成果を人間にもっと使えばいいじゃん!というのが筆者。
人間と動物の病気を一緒にみる : 医療を変える汎動物学の発想
- 作者: バーバラ・N・ホロウィッツ,キャスリン・バウアーズ,土屋晶子
- 出版社/メーカー: インターシフト
- 発売日: 2014/01/16
- メディア: 単行本
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文中の次の話は不妊治療の人に参考になるかもしれない。
絶滅危惧種で人工授精をされるガン(鳥)の話が出てくる。人間が雄の精子を雌の卵子に入れるのだけど、その後の卵の成長が「ある要因」によって違ってくる。
その要因というのは、雌が「魅力的な雄の求愛の儀式」を受けることにあるという。それによって雌の体内で余分にテストステロンが分泌されて卵に注がれ、卵の成長と孵化後の成長が促進されたという。豚でも同じような例が載っている。
この汎動物学の発想が広まっていったら、人間の「動物性」を大事にする「動物権」という発想が出てくるかもしれない。同じ姿勢(座るとか)を1時間以上続けない権利とか。
下のは著者のTEDでの講演。
Barbara Natterson-Horowitz: What veterinarians know that doctors don't