勝間さんは実はとても弱くて、その結果、とても強い人になった
だからこの本は、弱い人への応援歌だと思う
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著者は自分が弱いことを誰よりもよく認識している
意思が弱く、体が弱く、日本で女性であるということで立場が弱く
そして自分の心も他人も変えることはできないことを、骨の髄まで認識している
だから、「環境をコントロールする(変える)」ことを提案する
自分が頑張らず、環境が98%ぐらい頑張ってくれて、自分の弱いところを補ってもらって、強いところを拡張する
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勝間さんの強みは論理力であり、情報力であり、認識力であると思う
だからそれを一番生かすために道具や時間帯や人間関係を整え、強みの時間に集中するために苦手な分野を極力省力化する
例えば、文筆が一つの仕事である勝間さんは、音声入力を導入し、キーボード入力の5倍以上のスピードが出るようになっているという
そして音声入力の精度を上げるために、入力用のマイクを10種類以上買って試している
この選択と集中のプロセスを仕事と生活、そして遊びのすべての分野で行なっている
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僕だけじゃないだろうけど、勝間さんのやり方って、極端じゃね?って最初は思った
掃除をルンバにやらせるなんて、楽し過ぎで人としてダメになる!、とか調理家電のヘルシオ、ホットクック、ホームベーカリーとかを使うのはいいけど、コンロ(火)を一切使わないってやり過ぎでしょ?とか
・・・とりあえず使ってみたくはあるが(笑)
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でも、自分の「人としての常識(良識)」みたいなものは、たとえば100年前とかは誰も洗濯機を使ってないのに、いま自分が「洗濯機を使っていることが楽をしている=人としてダメなこと」とか考えたこともない
その程度の、どんどん時代遅れになる「固定化された常識」に早く気づいたら?って優しく言ってるんだろうなー
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つまりは、
「どんどんIT化が進む時代に合わせて、生活や仕事をアップデートしろ」
っていうのが前段階で、その本丸は
「常識自体がどんどん変わる時代だよ!?常識のあり方自体をアップデートせよ!」
ってことなんだろうな
その生き方を続けていけば、今までの社会で弱い立場の人、自分のことを弱者と感じている人が、少しでも生きやすくなるよ!って
だからこの本は、勝間式論理的応援歌=超コントロール思考なのです