ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 センスは知識から始まる

「センスは知識から始まる」水野学さん著

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センスは学べるもんなんだよと、水野さんは言うわけよ

もっと言うなら、シノゴの言わず「学べる」ってまず覚えろ!ってな

たとえば洋服のセンスがいい人ってよ、他人の何十倍も試して、無駄金使って、失敗して、やっと似合う服が分かるようになるわけでさ

(それでもセンスがダメなやつは、他人の目に止まらんだけって話もあるが)

だから、ちょっと考えてみると「センスって学べる部分もあるんじゃねー?」ってよ

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でな、今までは「あの人センスいいよね」で他人事でも良かったんだけど、「これからはそう言ってられない、おまえもなるんだ!」って水野さんは言うんだな、これが

つまりよ、「機能」は当たり前の時代の今は「やっぱこれだよねー」とか「この感じがたまらん」っていうレベルを「提供する側になれ」ってことなんだろうよ

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ちなみに、その ” ふわっとした良さ ” は、おれらも「評価することはできる」わけよ

だってよ、「iPhoneは他とは違う」って言われなくてもわかるだろ?でも、iPhoneの「機能」が他と違うかって言ったら、まぁ変わらんよな

ただ、そのなんかボデーの金属感とかよ、画面スクロールのぴったり感とかすげーいいわけよ

それよそれ、そこ大事、そそ、赤線ひいときな

センスは知識からはじまる

センスは知識からはじまる

 

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ただよ、スチーブは初めてiPhoneってかスマホを作ったわけだよな

スマホはこーあるべき」とか、「歯医者さんが褒めてくれる白い歯」とかの基準はないわけよ

全然何ができるかわからんまま「気持ち良さ」だけがんばったわけだな

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その「良さ」を作り出したのは、たとえばスチーブの瞑想経験だとか、潜り込んで受けたカリグラフィーの授業とかなわけよ(たぶんな)

「気持ちいい」とか「美しい」っていう、うまく言えんけどそこにあるものを、自分の定規にしちまったんだな

その知識や経験や定規を、水野さんは ” センス ” っていおーぜって

やっとはじめと繋がったな、ふー

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最後にちょっと意地悪く思うわけよ

センスを学ぶための知識とか分野とかどうやって選ぶんさ?

3つ分野があったらどう配分するんさ?とかな

ーーー それを選ぶにはまた”シックス・センス”が必要になって(ウソ)

そこは玉ねぎは剥いても玉ねぎ・・・ゴニョゴニョとあるわけだが

・・・まぁ、深く追求しても意味はない

あっ、水野さんは「センスは知識から『はじまる』」って言うてるしな

知識から始まって、「何」で終わるんだろな?

オチなしで終わる・・・