「センスは知識から始まる」水野学さん著
* * *
センスは学べるもんなんだよと、水野さんは言うわけよ
もっと言うなら、シノゴの言わず「学べる」ってまず覚えろ!ってな
たとえば洋服のセンスがいい人ってよ、他人の何十倍も試して、無駄金使って、失敗して、やっと似合う服が分かるようになるわけでさ
(それでもセンスがダメなやつは、他人の目に止まらんだけって話もあるが)
だから、ちょっと考えてみると「センスって学べる部分もあるんじゃねー?」ってよ
* * *
でな、今までは「あの人センスいいよね」で他人事でも良かったんだけど、「これからはそう言ってられない、おまえもなるんだ!」って水野さんは言うんだな、これが
つまりよ、「機能」は当たり前の時代の今は「やっぱこれだよねー」とか「この感じがたまらん」っていうレベルを「提供する側になれ」ってことなんだろうよ
* * *
ちなみに、その ” ふわっとした良さ ” は、おれらも「評価することはできる」わけよ
だってよ、「iPhoneは他とは違う」って言われなくてもわかるだろ?でも、iPhoneの「機能」が他と違うかって言ったら、まぁ変わらんよな
ただ、そのなんかボデーの金属感とかよ、画面スクロールのぴったり感とかすげーいいわけよ
それよそれ、そこ大事、そそ、赤線ひいときな
* * *
ただよ、スチーブは初めてiPhoneってかスマホを作ったわけだよな
「スマホはこーあるべき」とか、「歯医者さんが褒めてくれる白い歯」とかの基準はないわけよ
全然何ができるかわからんまま「気持ち良さ」だけがんばったわけだな
* * *
その「良さ」を作り出したのは、たとえばスチーブの瞑想経験だとか、潜り込んで受けたカリグラフィーの授業とかなわけよ(たぶんな)
「気持ちいい」とか「美しい」っていう、うまく言えんけどそこにあるものを、自分の定規にしちまったんだな
その知識や経験や定規を、水野さんは ” センス ” っていおーぜって
やっとはじめと繋がったな、ふー
* * *
最後にちょっと意地悪く思うわけよ
センスを学ぶための知識とか分野とかどうやって選ぶんさ?
3つ分野があったらどう配分するんさ?とかな
ーーー それを選ぶにはまた”シックス・センス”が必要になって(ウソ)
そこは玉ねぎは剥いても玉ねぎ・・・ゴニョゴニョとあるわけだが
・・・まぁ、深く追求しても意味はない
あっ、水野さんは「センスは知識から『はじまる』」って言うてるしな
知識から始まって、「何」で終わるんだろな?
オチなしで終わる・・・