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本 神は詳細に宿る 感想4

「神は詳細に宿る」養老孟司さん著 感想4

 今の日本に生きていて、なんとなく ” 行き詰まり感 ” を感じる

グローバル化やAI化や人口減で、社会と自分の人生の先行きが分からないこと、自分の加齢など漠然とした理由ならあげられるが、その根本の視点を養老さんにもらう

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・人間が本当に利益を得るのは自然からしかなく、その収奪能力が極限まで上がった以上、社会は煮詰まるしかないと(本文要約)

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自分で「地球サイズでのトータル output / input の比率」を考えてみる

グローバル化は人(仕事)の移動だから output / input に変化なし
・AI化は使用エネルギーの増加なだけで output / input に変化なし
・生産性向上は使用エネルギーの増加なだけで output / input に変化なし
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もちろん地球トータルでの話だから、その内部で収奪物の偏りはいくらでも起こる
ただ、その偏りを別としても地球全体での変化が感じられなくなることが、漠然と途方も無い徒労感につながっていてもおかしくは無い
神は詳細に宿る

神は詳細に宿る

 

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閉塞感というか行き詰まり感を一時的にでも解消する方法は、新たな自然の収奪法を考えるくらいしかないんだろうか

そうであれば残された自然は、人間自身の自然かもしれない

・自分の体から湧き出るものを形にする:アート、ダンス

・自分の体の内部に潜っていく身体技法:学び、スポーツ、武道、瞑想

この2つの方向性への技法の深化が、次の自然の収奪方向かもしれない