下田美咲著「新型ぶりっ子のススメ」
女性が相手(ここでは日本人男性)を基本信頼して、自分はどうしたいのか?を言葉と行動にしていくやり方とその意義を伝えている。
例えば、初デート後の連絡でダメなのは「今日はありがとうございました」で、良いのは「今日は楽しかった、嬉しかった、また会いたい」だと。
→男性はデートの首尾が不安なので、ポジティブな感情や意思を伝えると「次も誘っていいんだ!」と安心して、次も誘ってもらえると。
また、服装、髪型、体型など相手の好みに合わせるまではがんばるが、一緒にいるときには相手にどう見られてるかを気にせずに、相手がいま何を考えてるかを常にリサーチしろと。
恋愛がずっとうまくいかない人は本人の振舞いに問題があって、それを一つずつ分析して実行レベルで提案する能力がすごい。その根底には仕事や趣味は努力するのに、恋愛だけありのままでいたいっておかしくない?という、しごく真っ当な発想がある。
他にもエロさのもろさや、いやと束縛、誇張と嘘の違いなど大事な視点がいっぱいあった。前作の「生きているだけで死にたくなるような世の中で生きていてもいいような気がしてくる119の名案」は数合わせ的な話もあったが、この本は密度が高く無駄がない。男性にもオススメ、渾身の一作。