molingitのブログ

本の感想と体の感覚

本 行こう、どこにもなかった方法で

「行こう、どこにもなかった方法で」BALMUDAの創業者、寺尾玄さんの半生記。

やっぱり一番ワクワクしたのは”自然な風”の扇風機「The GreenFan」が世にでるところ。創業した会社があと数ヶ月で潰れる状況で、最後にやりたいことをきちんとやろうと温めてたアイデアを形にしようとする。

低速で回る特殊なモーターの会社の社長を味方につけお金とツテを借り、中国で試作品をひとつだけ作って、それを持って家電量販店を回って先に注文を集め、売れるか分からない高価な扇風機(銀行の融資は全て断られて)を大借金で最初の数千個を作ってしまう。

さらには家電芸人を出待ちして、新しい扇風機の良さを体感してもらってテレビで話してもらうことに成功。オンエアの次の日から会社の電話が家電店からの注文で埋まる。

行こう、どこにもなかった方法で

行こう、どこにもなかった方法で

 

憧れるのは、創業前に数十軒の工場を訪ねてモノづくりの基本を学ぶところ。臆せずどんどん知らない人に会って話を聞いて、最短距離で自分のやりたいことに邁進していく姿勢は、著者の常に本気な生き方を象徴する話のひとつだと思う。

そうやって著者が自分の可能性をどんな時でも信じられるのは、ご両親の生き方(教育?)の賜物だと思う。その半分くらいの可能性を信じられる自分は両親に感謝することに思い至り、BALMUDAの扇風機をプレゼントしたことがある。

最初のうちは ” 風の違い ” が分からなかったらしいけど、一年ぐらいたってから「ずっと風にあたっていられる」と父親が喜んでいた。そういう幸せを自分の知らないところにまで届けるような仕事をしたいと思う。

本を読んだ後に糸井重里さんとの対談を読むとさらに。