ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 人は皮膚から癒される

山口創さん著「人は皮膚から癒される」

多くの人が触れ合うことは大事なのを知ってるけど、その具体的な効果と理由を科学をベースに柔かな文体で伝えてくれて、触れたくなる。

著者曰く、愛情を持って親しい人に触れるとその人の肌が暖かくなる。そうすると脳内でオキシトシンという物質が出て、不安やストレスが和らいだりする。

結果、その触れられた人は(触れた人も!)困難なことに挑戦するときに、一人で立ち向かうよりも実際に少ないエネルギーで対処している。脳が一人のときより少ないエネルギーで大丈夫と判断する、つまり困難が少ないように感じられる

さびしい人が太るというのは、一人で何事にも立ち向かう人は脳が多めのエネルギーを用意しておこうと指示して体にためてしまうのが原因だろうと。

人は皮膚から癒される

人は皮膚から癒される

 

 動物の赤ちゃんたちがムクムク集まってかわいい写真をよく見るけど、写真映りよくそうしてるわけではなくて(笑)、体温をお互いに保温しあうことで、よりストレスなく、快適に、生き延びすいから寄り添っているんだと。

例えばもし親しい人がうつ病だったら、なにかに理由をつけて触れたり、話さなくてもそばにいることが感じられる距離にいることがとても大事なんだなと。これが結婚している人のほうが不安が少なくなって長生きになる理由なんだろう。