ココロミにきみ

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本 類人猿分類公式マニュアル2.0 人間関係に必要な知恵はすべて類人猿に学んだ

人間をその性格傾向として、オラウータン、チンパンジー、ゴリラ、ボノボに分けて理解することで、自分の癖と自分以外のタイプとの付き合い方を教えてくれる本。

たとえば僕はオラウータン・タイプで、フリーハンドで仕事を任されて勝手にどんどん改善するのが可能な状況では活躍するが、ルーチンワークは苦手。日々のことをきちんとやっていくのはゴリラタイプ。人前に出て何かをしたい!のはチンパンージ・タイプ。仕事の目的とか関係なく、そこにいる人たちと仲良くやるのが一番の関心ごとのボノボ・タイプ。

オラウータンに声をかけるなら、その人がやってることの中身を褒める。

・ゴリラには、あなたがいることで全体がうまく行っているという調和的な言葉を。

・チンパンジーには、その人のお陰で上手くいったと具体的にその場で褒める。

ボノボには、一緒にやろうね、みんなで楽しいね、と。

類人猿分類公式マニュアル2.0  人間関係に必要な知恵はすべて類人猿に学んだ

類人猿分類公式マニュアル2.0 人間関係に必要な知恵はすべて類人猿に学んだ

 

非常〜に納得(納得がキーワードなのもまさにオラウータン)。オラウータン・タイプの自分はゴリラ・タイプの人のフォローを気づかないうちに受けているから、そのフォローにちゃんと感謝していると全体が上手くいくと。同時に自分の中にボノボ・タイプも少し存在している。おそらく後天的に学んだもので、「ボノボ技能」は自分の興味に役に立つ、という位置付けでオラウータンの職人気質に取り込まれているんだろう。

それにしても類人猿4タイプを持っている人間というのも不思議な話。それぞれの生き方としてニッチ分野を開拓することで生き残った類人猿たちなのに、それぞれのニッチ分野を併せ持ってしまう人間って。類人猿たちから遠い昔に学んだのかな。

 

ちなみに、この類人猿タイプ診断の一番出来た本は「ゴリラの冷や汗」だと著者は言う。「ゴリラの冷や汗」は絵本になっていて、状況が絵で説明されるから一見分かりやすいのだけど、あまりにナチュラルに4タイプの反応が描かれているので(上手ってこと)、読み手がかなり意識的に読まないとタイプにおける反応の差異が頭に入ってこない。先に上の本を読むことをお勧め。

ゴリラの冷や汗

ゴリラの冷や汗

 

 職場の人間に当てはめて見ると、ボノボが一人でゴリラが多数派、オラウータンが2番手集団、二人のチンパンジーという組み合わせ。職場が安定してるけど、変化が抑えられている感はそこにあったのか。