ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 空腹はなぜいいか?

知人が人間の体を勉強しているのを横から覗き込んだ。

血糖値をあげる(↑)ホルモンはアドレナリン、成長ホルモン、サイロキシン、コルチゾール、グルカゴン…etc。

逆に血糖値を下げる(↓)ホルモンは インスリンのみ。

とあった。最初、「なんで?」と思った。「身体ってバランス悪いねー?」と知人に話しをふってみたけど「そう?」で終わり。・・・この反応がふつうか。

まぁでも「体にとって、血糖値は上げる必要はあるけど、下げるのは必要ないもの(本来は)」なんだなーと後で思った。同じことがこの本にも書いてあった。

空腹はなぜいいか? (PHP文庫)

空腹はなぜいいか? (PHP文庫)

 

 ここから自分で考えた。「空腹はなぜいいか?」というのは、「人間の体のふつうってなんだ?」と言ってもいい。何百万年もの間、人間は血糖値をあげる必要があっても、下げる必要がない生活をずっと送ってきたんだろう。つまりは食べ物(=糖)に「飢えてるのがふつう」だったんだろうと。

ごはん(糖)に飢えてるのがふつうだからこそ、「マンモスがいた!」とか緊急の場合に血中の糖(エネルギー)を一気に上げられるように、アゲアゲ(↑)ホルモンだけたくさん用意したんだなと。

 

じゃあ、今の世の中ごはん(糖)をふつうに食べてる多くの人は、

体にとって異常(食べ過ぎ)なのがふつうになってると。

 

なので、この本では「我慢できるやり方で空腹をふつうにしよう!」というのを説いている。西洋医学のお医者さんである筆者が、東洋医学の考え方にも基づいて書いている。合う人には合うだろうけど、人に勧めるのは難しい。必死な人とやわらかい人へ。