ココロミにきみ

本と体とプログラミング

本 投資は「きれいごと」で成功する

新井和宏さん著『投資は「きれいごと」で成功する』

何を軸に投資を始めればいいのかという指針をもらった。株価の予測をせず、投資する会社が100年後にもこの社会に残って欲しいか?という視点で、その会社を応援するために投資をする考え方。

新井さんは最近読んだ「増補 21世紀の国富論」の原丈人と発想がにている。筆者たちにはこうなって欲しい社会の姿の理想があって、その会社を金融を通じて応援することによって、社会を良くしていきたい。その際にプロとして儲けも出していくという順番で考える。

 新井さんや原丈人さんの投資の仕方を読んでいると、銀行がそもそも担っていたはずの役割を投資会社という形で担っている気がする。会社を経営する中でお金だけが足りない所に、社会で余っているお金を融通することで、その会社を生かし、それによって社会を発展させていこうという役割。

実際に投資をしようと考えるときに、個人としてはお金を投資して減るのは困るんだけど、同じリスクを取るなら「いい会社」が発展するほうに賭けたいと思う。そして多くの先達が株価は予測できないと口をすっぱくして言っている中で、自分だけが予測できると考えるのは間違いなく失敗するだろう。となると株価が予測できないなら、主観も込めてこの会社が発展して欲しい!と信頼してる人が推してくれる会社を選びたい。

つまりはまず新井さんを信じる、と。

最後に、株の「安く買って、高く売る」がなぜ普通に実践できないのか、どうしたら出来るのか、この本を通じて納得した。ラッキー。