本
「BORN TO RUN 走るために生まれた」クリストファー・マクドゥーガルさん著 * * * 走ることで有名なメキシコのタラウマラ族と、ウルトラ・マラソンの世界的ランナーたちが、ただ走ることの喜びを求めて走った記録 そして現代の走る人たちに共通の悩み「走…
「上達論」甲野善紀さん、方条遼雨さん著 甲野さんの武術のあり方をどう学ぶかを、方条さんが解説したもの * * * 興味深いテーマがいくつもあるけれど、一つあげるなら 人は偏見の形に沿って動く をあげたい つまり、頑固な人は新しい動きが苦手、真面目…
「日本人は『やめる練習』が足りてない」 野本響子さん著 マレーシアでは、子どもが嫌がったりしたら、どんどん新しい学校に転校させる 仕事もいやだったらどんどん辞めてしまう その全てがいいわけではないけど、個人的には日本よりも暮らしやすそうだなと…
「街場の親子論」内田樹さん、内田るんさん往復書簡 30年前の親と子が、それぞれ考えていたこと・思っていたこと(のズレ)が、現在の二人の立場から往復書簡という形で語られることで、「親子で共有するひとつの物語」として回収されていく様子を見守った気…
「街場の日韓論」内田樹さん他多数 日韓問題について色々な人の言葉を集めたアンソロジー 抜きん出て面白かったのが、イスラム教徒であり、イスラム学者である中田孝さんの視点で、それをぶっちゃけモードで書く * * * ・・・もうね、あれよ 韓国と日本は…
「ヘンテコノミクス」佐藤雅彦さん、菅俊一さん、高橋秀明さん著 ・経済合理性マインド + ”α” の部分を漫画にしてある 最初のテーマ「報酬が動機を阻害する」が面白くて怖い ご老人が住んでる一軒家の壁に、小学生の集団が落書きをするようになった 叱って…
「おいしいコーヒーのいれ方」の最終巻が7年ぶりに出ましたよ!! 村山由佳さん、ありがとう!! 連載開始から25年、とうに自分が勝利やかれんの年齢を過ぎてしまっても! (げっ、マスターの年も・・・) * * * (ネタバレはしません、このシリーズのフ…
「サル化する世界」(内田樹さん著)を読む * 文字ができる前は、”知や知識”というのは、儀式や踊りという形で存在していて、その一連の儀式や踊りを最初から最後まで通しで表現されることで、後進のものは”それ”を受け取っていた ・・・おそらく伝える側も…
「終わりと始まり」池澤夏樹さん著 ・・・村上春樹さんの小説を一言で表すなら「やれやれ」だと思っていた それからずいぶんたって「やれやれ」が的外れでなかった理由を、池澤夏樹さんは教えてくれた * * * 「やれやれ」から見えてくるイメージは、「日…
「シンプルに考える」(LINEを生み出した)森川亮さん著 たとえば「会社にとって一番大事なことは何か?」と言われてなんと答えるか? ・・・森川さんが出した答えは 「ヒット商品を作り続けること」 そのために、 →商品ができるスピードと品質を最高にする …
「レンタルなんもしない人のなんもしなかった話」レンタルなんもしない人 さん著 * * * 何もしないけど一人人間がいることで成り立つサービスを提案したレンタルさんの話 例えばラーメン屋に一緒に並ぶ暇つぶしとか、勉強してる間だけ側にいてとか * * …
「夜と霧」フランクル著 やっと、アウシュヴィッツの記録の本を読んだ 数十年前からこの本の存在を知っていたのに、何かに向き合うのが怖かったんだろう しかし、読み出してすぐに人が死んでいく描写に慣れてしまう 人が尊厳をなくしていくことに慣れてしま…
「小澤征爾さんと、音楽について話をする」小澤征爾さん、村上春樹さん対談 ・・・この本はよく分からないのに面白い クラシックの演奏が「なまもの」であり、演奏する時代によって、演奏するメンバーによって、指揮する人間によって、その曲の扱われた方の…
「アーミッシュカントリーの美しい暮らし」山中麻葉さん著 アメリカに、電気を使わずに暮らしている人たちがいる、ということを昔から聞いていたけど具体的にどんな人たちかは知らなかった ・・・それがアーミッシュの人々 実際にアーミッシュの人たちと個人…
「しょぼい生活革命」内田樹さん、えらいてんちょう対談 いろいろ考えさせられた 例えば、ある人の教育観というのは、その人が日頃から多くの時間を使っている事柄の価値観になりやすいと つまり、会社組織に属している人なら、ゴール品質を想定し、工程管理…
「暮らしを支える定番の道具134」 このムックは2通りに使える ・自分の生活を豊かにする ・贈り物選びで間違いない!⬅︎こっちのほうが役に立つかも 誰が紹介してこのムックを手にしたか忘れたけど、これはいい クロワッサン特別編集 暮らしを支える定番の道…
「大人の男 アジアひとり旅」水野純さん他 90年代に世界をバックパッカーとして歩いていた人たちが、20年以上経って、再びアジアを回るなら?という懐かしい「地球の歩き方」の今日版 中国、タイ、インド、インドネシア、ラオスを「今旅するなら」が、コンパ…
「ツバキ文具店」小川糸さん著 なにより空気感がいい 主人公のポッポちゃんは鎌倉で、先代から受け継いだ文具店と代筆屋を営んでいる 季節に合わせて、天気に合わせて、人の出会いに合わせて 人の生きるリズムで物語は進んでいく ツバキ文具店 (幻冬舎文庫) …
「自閉症の僕が跳びはねる理由」 東田直樹さん著 この本で初めて、自閉症の人の心の裡を知った 心と身体が無意識に連動している人からは想像つかない毎日 * * * ・・・同じか分からないけど「心と体の分離」であろう経験をしたことがある 電車に乗ってい…
「三人寄れば無礼講」 清水ミチコさんがいろんなゲストを交えての鼎談集 なかでも養老孟司さんの「独学じゃないと伸びない」が気になった * * * この独学じゃないと伸びない、を考えてみる この言葉が言いたいのは、学んだあとに独創性を出せじゃなくて、…
「夫の扶養からぬけだしたい」ゆむいさん著 お前が食えてるのは誰の稼ぎのおかげだ? ・・・と言われるのは最低の関係だけど、実際たくさんあるんだろう 個人的に、この稼ぎ頭の男女が逆転したパターンの下で育ったので実際がよくわかる * * * 稼いでいる…
「バズる文章教室」三宅香帆さん著 有名作家・エッセイストの文章の「表現技術」への偏愛を分けてくれる本 * * * (個人的に)以前、セザンヌとかピカソとかの有名な画家の絵は、「一目でその人の作品だと分かるのはなぜだろう?」と考えたことがあった …
「AIに負けない子どもを育てる」新井紀子さん著 ・・・気になる本を読んだ 著者によると、読解力がものをいう現代では、「中1の時の文章を読む力」が、高校を決め、大学を決め、社会での働く能力に大きく相関するデータが出ている ・・・つまり、中学や高校…
本 「『面白い』のつくりかた」佐々木健一さん著 モナリザのように「分かりそうで、分からないこと」が人を引きつける、というのはよく聞く話 じゃあ、「その分からなさって何?」という疑問を考えさせてくれる * * * たとえばジブリのアニメは「線の多さ…
「生きづらさについて考える」内田樹さん著 生きづらいというのは、社会のルールが大きく変化しているのに、その変化の先が見えなかったり、ルールがマダラだったりするからなんだろう そういう時代の道標は、物事の根本を考えてみることだと著者は言う * …
「彼岸の図書館」青木真兵,青木海青子さん他対談 奈良県は東吉野に移住し、自宅を私設図書館「ルチャ・リブロ」として開放した夫婦とその周りの人たちとの対談 自宅を「マイ凱風館」として存在させたい、というアイデアが面白かった これは、以前感想を書い…
「不死身の特攻兵」鴻上尚史さん著 9回出撃して9回生き残った、陸軍第一回特攻兵の佐々木友次さんのお話 戦争の理不尽さはいうまでもないが、この本を読んでため息が一番出るのは、この戦時の考え方と今の日本の考え方に、さほど違いがあるように思えないこ…
「世界の神話」沖田瑞穂さん著 インドから始まって全世界の神話が描かれている 最初の一章で、神話の世界に隠された秘密にはたと気付かされた * * * 例えばヒンズー教の神話には、神々がヒマーラヤからガンジス川に水が流れ落ちるところで祭りを開いた話…
「デザインが日本を変える」前田育男さん著 この本を読んだことで、ブランドとは何か?というのが少しわかった気がする それを自分の言葉で言うならば、まずは社員全員が「私たちの会社は何を為すべきものとして存在しているか」を共有するための「軸」だと…
「困難な子育て」堀埜浩二さん、内田樹さん他 子育ては「両親を含む多くの人間によるチームプレイ」というのがよく分かる 逆に、子供から見るなら「両親は育ててくれる人たちの、ワン・オブ・ゼム(one of them)に過ぎないんだよ!」という悲しくもありがた…