molingitのブログ

本の感想と体の感覚

本 農ガール、農ライフ

「農ガール、農ライフ」垣谷美雨さん著 この小説によると、ツテのない人が脱サラして農業を始めるときに、最初にして最大の壁にぶち当たるそうですが、それはなんでしょう? 答えは「誰も農地を貸してくれない」ことです。 それ以外にも農業を営むには、ほん…

本 人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか

「人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか」池上高志さん・石黒浩さん著 人工生命を作ろうとしている人のお茶話に立ち会うようで面白かった。いずれ無機物による生命体に移行するのが当たり前のように話している。人間の立場を超えて生命体学者のような存在…

本 四月になれば彼女は

「四月になれば彼女は」川村元気さん著 これも「ノルウェイの森」へのオマージュなんだろうか。「僕たちはみんな大人になれなかった」も含めて、”大人になれない男たち”シリーズは個人的にとっても”来る”。 どうしてその時、言葉を惜しまず気持ちを届けよう…

本 遺言。

「遺言。」養老孟司さん著 メンデルの法則の何がすごいのかと。優性・劣性遺伝を綺麗にまとめて(A・aで表現して)、誰でも分かるようにしたと。まぁ発見した人だからすごいんだろうと思ってたけど、養老さんはそこがポイントではないという。 19世紀に生物…

本 僕たちはみんな大人になれなかった

「僕たちはみんな大人になれなかった」燃え殼さん著 (読んで思いついたことだけを書く)やるせなさの感じを思い出した。夜がながくて、むやみに友達とあてもなく過ごしたり、なりゆきで屋上でデートしたりしてた頃。人との距離感が今よりずっと近くて、ふと…

本 座りすぎが寿命を縮める

「座りすぎが寿命を縮める」岡浩一郎さん著 座り続けることが健康に悪いことは前から知っていたが、より具体的に知った。 ・30分以上連続して座ることは健康によくない ・他に運動しようが、座りすぎの影響は打ち消せない ・連続して座っているとパフォーマ…

本 学ぶ心に火をともす8つの教え

「学ぶ心に火をともす8つの教え」武内彰さん著 学校のあり方の一つの例を書いた本だけど、教育機関に限らず使えると思う。 たとえば、日比谷高校ではどの先生の授業も他の先生が見学に行っていいという。授業技術を共有化してチームとして蓄積していき、(…

本 ローカリズム宣言

「ローカリズム宣言」内田樹さん著 ”別の視点”というのを意識させられた。 いまの時代に田舎に行って農業に向かう若者がいる。それを市場的な視点からみると、効率化がし辛く(儲かりにくく)賢い選択のようには見えないかもしれない。(それが分かってて)…

ドラマ 逃げるは恥だが役に立つ

「逃げるは恥だが役に立つ」海野つなみさん原作 年末年始の再放送も見て、このドラマが人気になったのはガッキーの魅力だけではないことがやっとわかった。 二回目を連続して見てやっと気づいたのだけど、「対話」によってお互いが成長して変わっていくこと…

本 運命の恋をかなえるスタンダール

「運命の恋をかなえるスタンダール」水野敬也さん著 万平聡子は過去にトラウマがあり男の人とうまく付き合えないまま大人になってしまった。あるとき本棚からなぜか本が一冊落ちてきて、それがスタンダールの恋愛論だった。そこからスタンダールの恋愛指南が…

本 考える練習帳

「考える練習帳」細谷巧さん著 得たもの3つ ・川上思考ー川下思考 ・知らないことすら知らないことを、知らないことを知ってることに ・プレゼンや説明をするとき、構成は考えて作り、伝えるのは感情に訴えて 考える練習帳 作者: 細谷功 出版社/メーカー: …

本 会社はこれからどうなるのか

「会社はこれからどうなるのか」岩井克人さん著 この本は本当に面白かった。資本主義の根本である「差異」の時代的変遷を追うことで、これからの自分の仕事って社会の中でどういう位置づけ、意味づけがあるのか?という遠回りだけど着実な足元を作ってもらっ…

本 うしろめたさの人類学

「うしろめたさの人類学」松村圭一郎さん著 とても個人的なことだけど、いまこの世界が自分にはとても生きにくい。その生きにくさはたぶん、市場の商品取引の発想が社会の他の領域でも幅を利かせているせいじゃないかと思う。美味しい料理の感想にコスパって…

本 人工知能と「最適解」と人間の選択

「人工知能と『最適解』と人間の選択」NHKスペシャル取材班 ”人工知能の発達はたぶん止められない”、という本文の中の言葉はその通りだと思う。できるのは(後追いで)法律で使用法の社会的制限を加えることだけだろうなと思う。間に合うかしらん。 ”将棋ソ…

本 リスクと生きる、死者と生きる

「リスクと生きる、死者と生きる」石戸諭さん著 東日本大震災に関わらざるを得なかった人たちへのインタビューと著者の思いを綴った本。 津波で逃げ遅れた人の家族の言葉、原発で避難を余儀なくされた人、その後の復興をになった人たちの話は、どれもずっし…

本 差分

「差分」佐藤雅彦さん他著 例えば、この3つの点の図だけを見てもなんだろう?くらいにしか思わないけど、 ・ ・ ・ この下の図をみた後だと、上の図は表情のない顔にしか見えなくなる ・ ・ ∀ そして、この上の図から下の図をみたときに、「(唇がニコッと…

本 頭の決まりの壊し方

「頭の決まりの壊し方」小池龍之介さん著 自然な”流れ”に身を委ねたり、心のバイアスをとっていった時に人がどういう感覚になるのか?ということに関して、この著者のような表現を初めてみた。 見聞きするものへの執着が落ちて、どうでもよくなればなるほど…

本 エッジエフェクト

「エッジエフェクト」福岡伸一さん対談集 柄谷行人さんとの対談では、「なにか大事な決断をするときに、死者とまだ生まれてない未来の人の言葉に耳を傾けること」 という言葉があった。内田樹さんも同じことを言う。死者と生来者(勝手に造語)の声に耳を済…

本 京都の壁

「京都の壁」養老孟司さん著 普通、都市は城壁で囲まれるのが普通。京都にはそれがない。日本では代わりに心の中の壁がそれに相当する。物理的に入れないわけじゃなく、心理的に入れない壁。その”壁”があるものとして日本人は振る舞うから、あるものとして機…

本 身体知性

「身体知性」佐藤友亮(医師・武道家)さん著 医師が覚えるべき知識の量に圧倒され、その知識を使って科学的思考をする暇がなくなっているという話は興味深い。読んでるときたまたまラジオから流れてきた、胃がんの手術の手法は1800年代にできた3種類から発…

本 街場の天皇論

「街場の天皇論」内田樹さん著 この本で初めて腑に落ちたことがある。 なぜリベラル・左翼・知識人が力を持たないのか。それは政治的なエネルギーの源泉が「死者たちの国」にあることを知らないから。言い換えると、なにかをするときに「これでは死者たちに…

本 肌断食 スキンケア、やめました

「肌断食」平野卿子さん著。 人は健康を害したときに、自然に立ち直る仕組みを身体が持ってるんだから、肌に限らず余計なことはできるだけしないほうがいいんじゃないか?って思っていた。そしてこの本に出会う。美容業界からはおそらく黙殺されているであろ…

本 ひとりぼっちこそが、最強の生存戦略である

「ひとりぼっちこそが、最強の生存戦略である」名越康文さん著。 対人関係のストレスの多くは、実は、現実の相手というよりは、「心の中の他人」によってもたらされるものです。(本文より) いやーこれ実感。この本を読む直前がまさにそれ。仕事に会社、家…

本 日本の覚醒のために

「日本の覚醒のために」内田樹さん講演集。 剣というのは、手を延長した道具ではありません。それを手にすることで心身が調うという装置です。・・・(中略)・・・剣を「依代」として巨大な自然のエネルギーがこの身体の流れ込んでくる。 (文中より) 武術…

本 みみずくは黄昏に飛びたつ

「みみずくは黄昏に飛びたつ」村上春樹さんに川上未映子さんがインタビュー。 村上さんがインタビューを喜んだ珍しい本。 以前から村上さんはストーリーを考えずに書き出すというのは知っていた。村上さんにとってストーリーの現れ方というのは、未知の洞窟…

本 洞窟ばか

「洞窟ばか」洞窟探検家、吉田勝次さん著。 洞窟探検って勝手なイメージではRPGのダンジョンなんだけど、あれは誰かが作ったものなのですぐ飽きると思う。でも、自然が作った洞窟って脈絡のなさがきっとハマるんじゃないかと。人間に合わせて作られてないこ…

本 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

本 『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』 渡邊格さん著。 いいタイトルを考えたなと思う。腐って土に還っていくモノゴトを中心に据えて経済を回すって発想がいい。人間も最後は腐って土に還る(暇がないのが日本だけど)わけだし、このほうが人間の生きる…

本 吹上奇譚

今週のお題「私の癒やし」 「吹上奇譚」吉本ばななさん著。 著者曰く「私がSF書くなんて世も末だ」と。でも実際は全然SFであることすら意識しなかった。ばななさんの小説はある時から、そーゆーのもありだよね」って思える人(思わないと生きていけない人)…

本 Swift基本文法と応用

本 「プロを目指すSwift基本文法と応用」(この本読んで詰まった人向け) プロを目指す Swift 基本文法と応用 作者: テクノロジックアート,長瀬嘉秀,高部真一郎,トランスコスモス・テクノロジックアート・ベトナム協力 出版社/メーカー: リックテレコム 発売…

本 アジア辺境論

「アジア辺境論」内田樹さん、姜尚中さんの対談。 たとえば隣の家の人と仲が悪いとか、同僚で嫌いな人がいるとかよくある。隣の落ち葉が自分の庭に入ってきたとか、挨拶してこないとか。いったん嫌いなったあとは、その感情の維持が大事になって、理由を後付…